欅坂次回ナンバーは秋元康が贈る終焉のレクイエム | 散り急ぐ桜の花びらたち~The story of AKB.Keyaki.Nogizaka

散り急ぐ桜の花びらたち~The story of AKB.Keyaki.Nogizaka

小説家を目指しています。ゆいぱる推し 京都地元大好き 鴨川のせせらぎと清水寺の鐘の音の聞こえるところに住んでいます。

k

 

 

 

 

てちとぱるる

 

秋元先生に馬鹿ほど推されたという以外二人に共通項は見られない

 

ひとつの類い希なる才能を昇華させることなく手放すもどかしさ

 

推せども推せどもそっぽを向かれるアイドルマエストロ

 

これでまた秋元先生の贖罪が増えたということ

 

ぱるるはガツガツいかないことの美学

 

一生懸命やるっていうことが恥ずかしい

 

推されていることに素直に喜びそれを有り難く受け入れる

 

そんな普通の事ができない

 

誰もが目指すセンターという場所を固辞し続けたぱるるという超個性

 

そこにてちとの共通性は見られない

 

彼女は内なるものはさておき曲がりなりにもセンターを務めあげた。

 

てちありきの欅坂も表面上は受け入れていたように思う

 

そう見ていくとてちはアイドルを越えたアーティスト気質の持ち主で

 

ぱるるはやっぱりもののふ、もっと泥臭く言えばアイドル職人

 

10代半ばの幼さでスタッフと対等にやり合い自ら主張し世界をも驚かすような

 

独自のてちワールドを作り上げた平手友梨奈という不世出のアイドル戦士は

 

道なかばでアイドルレースの戦場(いくさば)をあとにする

 

平手一強が成しえたもの。

 

それはあまりにも鮮烈で強烈。

 

秋元康の視野の中にただひとりいた彼女。

 

それは前田敦子、指原莉乃のAKB。白石麻衣の乃木坂とは異質で比べるべくもない。

 

度重なるスタッフとの衝突、メンバー内の不協和音、僕はいやだの声がリアルに切なく響く

 

そして誰かが何かが彼女の内なる地雷を踏ませてしまった

 

そして世の中の興味はてちのこれからの行く末の一点へ

 

残された欅坂は脱皮された蝉の脱け殻のごとくその存在を重きに語られる事はもうないだろう。

 

時を同じくして平手友梨奈が欅坂4を去り白石麻衣が乃木坂を去り

 

その天鳴に呼応するようにAKB グループはAKSから離れて独立採算性を取り復活を目指す

 

坂道グループが崩れていく音に耳を済ませば

 

それはまさに私たちAKBが通った道

 

平手友梨奈のいない欅坂をマエストロはどう料理するのか

 

ステージの真ん中に置かれた真っ黒な棺

 

その上にポツンと無造作にのせられた一本の真っ赤な彼岸花

 

秋元康が切なさとそして自らへの戒めを込めて贈る欅坂46の終焉のレクイエム

 

それが欅坂46、9th。