んにちは、オオイです。


今回のテーマは、


《日本記録の今後》


です。


それでは、参りましょう。





 前回、話の一部で、日本のお家芸であるマラソンが、
追い抜かれ引き離されていることを取り上げました。


そこで、実際のところ世界記録、日本記録が
どのように更新されてきたのか調べてみました。


すると、分かりやすい資料がありましたので、
ここに掲載します。








 まず、
上の資料が男子マラソンの世界記録の推移です。


1960年代半ばから現在まで
にコンスタントに更新されていることが分かります。


特に1998年以降、その間隔が狭まっています。







以上引用:社会実情データ図録


それに対して、
上の資料が男子マラソンの日本記録の推移です。


世界記録更新の推移も併記されているので
対比しやすくなっています。


1965年の重松選手以降現在まで、
日本選手が世界記録を樹立したことはありません。


常に外国人選手が世界記録を更新してきました。


しかし、今まで2度だけ
日本記録が世界記録に近づいた時期があります。


1度目は、1980年代半ばの
あの瀬古利彦、中山竹通、児玉康介選手の時期です。


特に瀬古さんは世界トップの選手で、
世界でも負けることなど予想できませんでした。


2度目は、今年設楽悠太選手が破るまで
16年間続いた日本記録の保持者、
高岡寿成選手の時期です。





 しかし高岡選手以降、
世界記録の更新はおろか日本記録を更新できないで
いるうちに、世界との差が広がってしまったのです。


16年ぶりに日本記録を更新したとはいえ、
いまだに4分以上の差があるのです。





 それでは、
世界が記録を更新し続けているにも関わらず、
日本はなぜ、16年もの間記録を更新できなかった
のでしょうか。



これはあくまでも私見ですが、
次のいずれかまたは両方ではないかと思います。



それは、


①現在の記録が日本人の限界に近い


②日本人〇位






 まず、


①現在の記録が日本人の限界に近い


です。


世界記録と4分も差がある
大迫選手の日本記録2時間5分50秒は、
100m平均何と17秒893です。


このスピードでフルを走り通すのです。


凄くないですか!?


私自身を尺度にするのも何ですが、
私は全盛期でも14秒前後/100m(遅!)ですから
フルを17秒893/100mなんてとても信じられません。


17秒893で100mだけなら走り切れるかもしれませんが、
フルを走り切るとは想像を絶します。


高岡選手が17秒954/100mですから、
16年かかってわずかに0.061秒/100m縮めた
にすぎないのです。


「わずか0.061秒/100m縮めたにすぎない」と
簡単にいいましたが、0.061秒/100mが相当に難しい
のだと思います。


世界記録の更新したタイムが、
日本記録のそれよりも大きいことから考えて、
限界間近説を唱えた次第です。





 続いて、


②日本人〇位


です。


これは何かといいますと、いつのころからか
「日本人1位」とか「日本人2位」という言葉を耳にする
ようになった気がしませんか?


私には、この言葉がかなり耳障りで、
奇異に聞こえるのです。


物凄く”やる気をなくす”言葉に感じます。


なぜなら、この言葉の裏に「われわれは、外国人
(特にケニア・エチオピア人)には勝てない」と
いう気持ちが見えるからです。


スタート前に諦めさせてどうするんだと・・・。


よって、
「外国人に勝てないなら日本人の中で1位を目指そう」
という心理が働くと思うのです。


最初から外国人に勝とうという気持ちがなければ、
勝てるはずなどない
と思います。


ましてや記録更新なんて・・・。


即刻この言葉を使うことはやめてほしいですね
(物凄く興ざめしてしまいます)。





現在、東京オリンピックに向けて
日本記録更新で一億円の賞金が与えられています。


しかしこれも、日本記録更新かつ全体1位ならば
5億円くらい出してもいいのではないかと思います。


そうすれば、
自ずと世界記録に大きく近づいてくるかもしれません。


それくらいにしないと、
外国人には金輪際勝てないでしょう。





 しかし、世の中に絶対はありません。


私は、オリンピックの男子100mで、カールルイスが
9秒92のオリンピック記録を出したとき、
この記録を破る人間は現れないだろうと思いました。


それほど人間離れした記録だったからです。


しかし、今やその記録をはるかにしのぐ
9秒58という走る人間が出てきたわけです。





 長距離界であってもそれは同じだと思います。


フルマラソンでサブ2を達成できる
と考えた人間なんて、かつていたのでしょうか?


しかし、もしかしたら
それも不可能なことではないかもしれません。


私は近い将来にその日がくると思っています。


そして、日本人にも
そんな日がやって来るかもしれません。


そう信じて期待していたほうが
楽しい
ではありませんか。


あなたも私といっしょに、
成長を信じてトレーニングを続けていきませんか?


そのほうが楽しいはずですから。





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