こんにちは、オオイです。
今回のテーマは、
《小学生のフルマラソン完走の可能性》
です。
それでは、参りましょう。
前回は、様々なスポーツにおいて、
若年層が台頭してきていることについてお話しました。
しかし、マラソン界については、
その潮流とは異なっているように思われます。
その原因は、
私なりに思うところがいくつかあります。
ただ、来年の東京オリンピックのマラソンで、
日本選手が活躍しメダルを取るようなことがあれば、
マラソンの低年齢化が加速するような気がします。
そのためにも、
ぜひ頑張ってほしいものです。
ところで、
マラソンの低年齢化というのは難しいのでしょうか？
これについては、
岡さんのコメントにもあるように、
不可能なことはないと思います。
事実、あのホノルルマラソンで
完走した小学生もいるそうですし・・・。
この件について、
ここでは体重とエネルギーの関係からみてみましょう。
ただし、かなり大まかな数字だけの理論です。
ホノルルマラソンで完走した小学生の年齢については、
はっきり分かりません。
ホノルルマラソンは、
大会当日に7歳以上であれば参加できるようです。
また、ホノルルマラソンは12月初旬に行われます。
そこで小学生の年齢は、
（小学校が日本同様4月始まりとした場合）
レース当日に小学生として最高齢となる12歳8ヶ月、
性別は男の子とします。
12歳8ヶ月の男の子の平均体重は46.2kgです。
マラソンでの
消費エネルギー(Kcal)のおおまかな計算式は、
体重(kg)×距離(km)
です。
よって、12歳8ヶ月の男の子の
フルマラソンにおける消費エネルギーは、
46.2(kg)×42.195(km)
=約1,949(Kcal)
となります。
ランナーが体に蓄えているエネルギーは
「グリコーゲン」と呼ばれています。
成人男性の場合、
肝臓に100g、筋に300gの合計400gがあります。
グリコーゲン400gは、
約1,600Kcalのエネルギーに相当します。
このグリコーゲンの量は、
男性であれ女性であれ、
またトップアスリートであれ一般ランナーであれ、
どんな人でもほとんど変わりません。
小学生の場合は、
実際はこの値よりも小さいかもしれません。
しかしここでは、
小学生も成人男性と同じと仮定します。
マラソンで不足するエネルギー量は、
マラソンでの消費エネルギー量－グリコーゲン量(Kcal)
です。
よって、12歳8ヶ月の男の子の
フルマラソンで不足するエネルギー量は、
1,949-1,600
=349(Kcal)
となります。
よって、計算上では
180(Kcal)のエネルギー補給材であれば、
2つ携帯すれば完走できることになります。
これが、ホノルルマラソンの年齢条件である
7歳の男の子の場合はどうなるでしょう。
7歳の男の子の平均体重は23.1kgなので、
上記の計算式から
フルマラソンでの消費エネルギーは、
驚くことに約975Kcalとなります。
グリコーゲンのエネルギーは1,600Kcalなので、
7歳の男の子はエネルギーを補給することなく
（逆に180Kcalのエネルギー補給材を3つ以上残して）
、体内のエネルギーだけでフルマラソンを完走できる
ことになるのです。
このようにエネルギーの面では、年齢はともかく、
体重（体）は軽い（小さい）に越したことは
ありません。
トップアスリートには、男子でも40kg台の小学生と
ほとんど変わらない選手も結構います。
日本人では、設楽悠太選手は48kgですし、
神野選手にいたっては45kgと一般の女性並
（いや、それ以下？）の体重しかありません。
彼らトップアスリートは、
意識して体重管理をしなくても、
日頃のトレーニングで理想的な体重を維持できる
かもしれません。
しかし、われわれ市民ランナーの場合は、
そう簡単にはいきません。
その点、体重に関しては、
そもそも体重が軽い小学生等の若年層であれば、
最初から有利に進められそうな気がするのです。
過去の前例にとらわれると、
そんなことは無理だと考えてしまうことでしょう。
そこを一旦全て白紙に戻して取り組んでみたら、
思いもよらない結果が出るかもしれません。
来年の東京オリンピックをきっかけに、近い将来、
思いもよらないヒーロー、ヒロインが生まれる
ことを期待しています。
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今回のテーマは、
《小学生のフルマラソン完走の可能性》
です。
それでは、参りましょう。
前回は、様々なスポーツにおいて、
若年層が台頭してきていることについてお話しました。
しかし、マラソン界については、
その潮流とは異なっているように思われます。
その原因は、
私なりに思うところがいくつかあります。
ただ、来年の東京オリンピックのマラソンで、
日本選手が活躍しメダルを取るようなことがあれば、
マラソンの低年齢化が加速するような気がします。
そのためにも、
ぜひ頑張ってほしいものです。
ところで、
マラソンの低年齢化というのは難しいのでしょうか？
これについては、
岡さんのコメントにもあるように、
不可能なことはないと思います。
事実、あのホノルルマラソンで
完走した小学生もいるそうですし・・・。
この件について、
ここでは体重とエネルギーの関係からみてみましょう。
ただし、かなり大まかな数字だけの理論です。
ホノルルマラソンで完走した小学生の年齢については、
はっきり分かりません。
ホノルルマラソンは、
大会当日に7歳以上であれば参加できるようです。
また、ホノルルマラソンは12月初旬に行われます。
そこで小学生の年齢は、
（小学校が日本同様4月始まりとした場合）
レース当日に小学生として最高齢となる12歳8ヶ月、
性別は男の子とします。
12歳8ヶ月の男の子の平均体重は46.2kgです。
マラソンでの
消費エネルギー(Kcal)のおおまかな計算式は、
体重(kg)×距離(km)
です。
よって、12歳8ヶ月の男の子の
フルマラソンにおける消費エネルギーは、
46.2(kg)×42.195(km)
=約1,949(Kcal)
となります。
ランナーが体に蓄えているエネルギーは
「グリコーゲン」と呼ばれています。
成人男性の場合、
肝臓に100g、筋に300gの合計400gがあります。
グリコーゲン400gは、
約1,600Kcalのエネルギーに相当します。
このグリコーゲンの量は、
男性であれ女性であれ、
またトップアスリートであれ一般ランナーであれ、
どんな人でもほとんど変わりません。
小学生の場合は、
実際はこの値よりも小さいかもしれません。
しかしここでは、
小学生も成人男性と同じと仮定します。
マラソンで不足するエネルギー量は、
マラソンでの消費エネルギー量－グリコーゲン量(Kcal)
です。
よって、12歳8ヶ月の男の子の
フルマラソンで不足するエネルギー量は、
1,949-1,600
=349(Kcal)
となります。
よって、計算上では
180(Kcal)のエネルギー補給材であれば、
2つ携帯すれば完走できることになります。
これが、ホノルルマラソンの年齢条件である
7歳の男の子の場合はどうなるでしょう。
7歳の男の子の平均体重は23.1kgなので、
上記の計算式から
フルマラソンでの消費エネルギーは、
驚くことに約975Kcalとなります。
グリコーゲンのエネルギーは1,600Kcalなので、
7歳の男の子はエネルギーを補給することなく
（逆に180Kcalのエネルギー補給材を3つ以上残して）
、体内のエネルギーだけでフルマラソンを完走できる
ことになるのです。
このようにエネルギーの面では、年齢はともかく、
体重（体）は軽い（小さい）に越したことは
ありません。
トップアスリートには、男子でも40kg台の小学生と
ほとんど変わらない選手も結構います。
日本人では、設楽悠太選手は48kgですし、
神野選手にいたっては45kgと一般の女性並
（いや、それ以下？）の体重しかありません。
彼らトップアスリートは、
意識して体重管理をしなくても、
日頃のトレーニングで理想的な体重を維持できる
かもしれません。
しかし、われわれ市民ランナーの場合は、
そう簡単にはいきません。
その点、体重に関しては、
そもそも体重が軽い小学生等の若年層であれば、
最初から有利に進められそうな気がするのです。
過去の前例にとらわれると、
そんなことは無理だと考えてしまうことでしょう。
そこを一旦全て白紙に戻して取り組んでみたら、
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