2020年2月15日、東京の学士会館で行われた師範認定証授与式に出席して参りました。
昨年は規定部の新師範として、そして今年は筆ペン部の新師範として2年連続で参加しました。
新師範の方々や偉大なる先生方に囲まれ、大変緊張しましたが、それ以上に実りのある楽しい一日を過ごすことができました。
13:00~ 師範認定証授与式
ピンボケ
師範認定証授与式は13時開始でした。
ですがその前に先生方との記念写真撮影があるので、早めに行くことをおすすめします。
授与式が終わった後は、畔柳香風先生から祝辞をいただきました。
そのお話の中で、3つのことをしてほしいと述べられました。
- 目標を持って練習すること
- 全日本ペン書道展に出品すること
- 後進の指導にあたること
上二つはできるかもしれませんが、3つ目は難しいですね…。
その後は、新師範代表の方の謝辞が行われました。
とても素晴らしい内容で、涙無くして聞くことができませんでした。
おかげでドライアイが少し治りました。
14:00~ 師範会総会
師範会総会では、昨年度の決算報告、そして今年度の会計予算についての報告を受けました。
私には何にも理解できませんでしたが、あたかも「わかってますよ」という顔をして聞いていました。
たぶん私だけじゃないはず。
きっと私だけじゃないはず。
14:30~ 研修大会
近藤翠静先生、植野連城先生、難波静花先生、登丸永雅先生の講演を聞かせていただきました。
先生方がどのようにペン習字を始め、そしていま現在どのようなご活躍をされているのか、そして何を理想としているのかなど、とても有り難いお話を聞くことができました。
その中でも、登丸永雅先生がお話された内容がとても印象的でした。
その内容は、「我々は何のために美しい文字を求めているのか」というもの。
そしてそれは、我々が人間だから…。
料理を作る時に少しでも美味しく見えるように美しく盛り付けるのと同様に、
字を書く時には少しでも美しく見えるように、とめ・はね・はらい等に気をつかって書く。
「私たちは社会的な人間なので、すべてにおいて、
より良く、より素敵に、より美しく、より豊かに、を目指すのです。」
といった内容でした。
私自身、練習していて、なんのために美しい字を書こうとしているのだろうと考える時があります。
何だかその問いに答えをいただけて、背中を押してもらえた気がしました。
17:00~ 祝賀会
記念写真撮影が終わった後は、祝賀会が開かれました。
諸事情があり、めちゃめちゃ緊張もしましたが、とても楽しいひとときでした。
新師範には、抽選で先生方の作品が頂けるのですが、私はなんと田中鳴舟会長の作品をいただけました。
今年の運を使い果たした…?
金子みすずさんの素敵な詩を書かれた作品です。
家宝にします。
祝賀会では先生方や新師範の方々と色々な話をさせていただき、有意義な時間を過ごせました。
このブログを見てくださっている方々からもたくさん声をかけていただき、本当に有り難いしだいです。
また、岩間鴻舟先生からも「ブログ見てるから頑張ってね」と励ましの言葉を頂きました。
岩間先生からはためになるお話をたくさん聞かせていただきました。
硬筆書写検定を受けることも薦めていただいたので、今年受験することにします。
18:30 閉宴
楽しい時間はすぐに過ぎるもので、もっとお酒を飲みたかったです…。
ビール2杯とワイン2杯で我慢した自分を褒めてあげたい…。
日ペンの講習会やイベントに参加するとよく聞かれる質問があるのですが、
それは、「先生はどなたですか?」「どこの教室に通っているのですか?」
というもの。
私は1年前からペンの光の通信添削をある先生にお願いしているのですが、とくに教室には通っていませんし、支部にも所属していません。
そう答えると「よく一人で続けてこられますね」と言われることもあります。
確かに一人でコツコツと続けていくことは大変ですが、私は一人で続けてきたとは思っていません。
このブログを見てくださっている方々や、たまにお逢いできる先生方やペン習字仲間と一緒に続けてきたと思っていますし、それが今の私の原動力でもあります。
もし私がどこかの教室に通っていて、頻繁にペン習字仲間と顔を合わせる状態であったら…
きっと、このブログは存在しないだろうし、今の私も存在しないのだろうと思います。
本当に、色々な方々に支えられて今までやってこれたのだなと再確認させていただいた一日でした。
どんな学び方でも、みんなちがって、みんないいのだと思います。
最後になりましたが、新師範の皆さま、おめでとうございます。
先生方、日ペンの事務局の方々、ありがとうございました。