また、ちょっと「しも」の話です。ご注意ください。

 

 実家の父は、足腰がすっかり弱ってしまい、最近は便秘が酷くなったので、訪問看護で摘便をしてもらうことになりました。(その話はこちら

 

 お盆明けから3度、やってもらって、すっきりで一安心かと思ったのですが、金曜日にケアマネさんから私に電話がかかってきました。

 

 計画では、週1回、30分でということだったのですが、毎回30分では済まず、1時間かかっていることで、介護保険の枠を超えてしまうとのこと。

 

 最初から30分でできるもんなのかなぁと思っていたけど、「担当者会議」で訪問看護ステーションの責任者の人が、「十分です」って言っていたので、そんなもんかと思っていたのですが、やはり・・・。

 

 とはいえ、もはや自力での排便は殆どない状態で、それを止めるとか、2週間に1度にするとか,いう訳にはいかないだろうと思って、実費負担でも仕方ないかと、週末に実家に行った時に、その話をし始めた途端、母から、看護師さんへの不満が、ダァ・・・と溢れ出しました。

 

 先週帰った時に、お医者さんからもらっている、便秘のお薬を少し余分に飲ませたことで、看護師さんに怒られたと、ショボンとしていたのだけれど、今回も、また怒られたらしい。

 

 今回の内容は、処置中に邪魔にされたとか、やってもいない浣腸を「絶対にやるな」と言われたとか、大したことではない。

 

 ただ、父にとっても摘便されるのは、かなり大変みたいで、終わったらグッタリで、その後暫く、起きられないらしい。

 

 で、結局、そんな状態で、父にも母にもストレスだから、介護保険以上は必要ない・・・というのですわ。チーン

 

 その後、家でダンナに、母が、看護師さんと合わないみたいという話をしたら、

 

 「それって、オカアサンと看護師さんのコミュニケーションの問題でしょ。言われたことがちゃんと聞こえていないんじゃないの?」

 

 と、まず言われました。

 

 あ・・・・、そうだ。

 

 「看護師さんは早口で何を言ってるか聞こえない」

 

 って、何回も言っていたし、

 

 母は耳が遠くなり、補聴器を入れてはいるものの、普通よりゆっくり、ハッキリ言わないと、話についていけないのです。

 

 本当は頭は、しっかりしているのだけど、聞こえないことで、分からないことが増えてきています。

 

 うちのダンナは子供の時からの難聴で、

 

 聞こえない → わからない → イラッとされる、バカ扱いされる、仲間外れになる、

 

 という経験をずっとしてきたから、母の苛立ちは、それではないかというのです。

 

 看護師さんも、時間内に終わらないことで、余裕もないところで、耳の遠い母に伝えようと、大きな声を出してしまっているのではないかと・・・。

 

 「ものすごくしっかりした人だし、父には優しく接してくれるんだけど・・・」

 

 と言っていた母の言葉もそれなら納得。

 

 であれば、改善の余地はあるかもしれないよね。

 

 でも、肝心の父は母が私に愚痴っている時も、自分はどうしたいとか、なーんにも言わないのです。

 

 でも、あまりに母の愚痴がエキサイトしてきたときは、

 

 「もう、ええやないか!!ムキーッ」と、一瞬キレました。

 

 最後に、「介護保険の範囲内にしてほしいという話をお医者さんにするとういことでいいの?」って確認したら、「それでいい」と言ってたので、昨日、診察に付添ってくれる姉に伝えて、今後について、お医者さんと相談してもらうことに・・・。

 

 結局、薬も変えてもらって、訪問看護は、回数を減らすことになりました。

 

 頭はしっかりしているけど、耳が遠くて話について行けない母と、耳は良く聞こえるし、そんなにボケてはいないけど、体力とともに理解力が少しずつ低下していて、話について行けない父・・・。

 

 それでも、お互い協力して、なんとかやってくれているのですが、外の人の力を借りるっていうのは、難しい事もあるのですね。

 

 ところで、耳の遠い、おじいちゃん、おばあちゃんに、大きな声で話しかけるというのは、ドラマなどでもよくあるシーンですが、きちんと調整された補聴器を入れている人には、(周囲の雑音がないところであれば)あまり大きい声で話すのは意味がないというか、NGです。

 

 大きな声ではなく、ゆっくり話してもらったり、簡単な言葉に置き換えてもらうほうがわかりやすいみたいです。

 

 介護関係者は、年寄りとの接し方を「教育」されていることもあるのか、ゆっくり、やさしく話してくれるのだけど、,医師、看護師、薬剤師といった医療系のひとはそこまで気を遣ってくれない人も多い気がします。

 

 忙しいので仕方ないんだろうけどね・・・。

 

 私だって、難聴のダンナと話をしていると、あまりに聞き取ってくれなくて、大声出すと、ケンカになります。

 

 大声出した時点で、こっちがイラっとしているので、ケンカを売っているんですよね。

 

 ま、といことで、スタートしたとたんに父の、訪問看護は失速です。

 

 さて、この後、父の便秘の行方はどうなるのでしょうか・・・。

 

 


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