ジャニーズや韓流スター、またスポーツ界では男子スケートの
羽生結弦選手などは女性の間で大人気です。
その姿はさながら
「すべてを受け入れてくれる私だけの王子様」
です。
彼らに限らず、女性は世代を超えて
ある考えに囚われてしまうことがあります。
それは、
「私のすべてを受け入れ愛してくれる王子様が、
いつかは現れる」
という幻想で、これらは
「シンデレラ・コンプレックス」
とも呼ばれます。
全てにおいて現実的でシビアな女性たちが、
この点だけは少女時代と変わらず、
非現実的なファンタジーを持ち続けて
生きています。
仕事では限界以上の成果を出し、
能力も高く人格も優れた魅力的な
女性たちが、自分を守り導いてくれる
「私だけの王子様」
を待ち焦がれた結果・・・
カネと権力そして既得権を持つオヤジという、
みせかけのニセ王子と不倫してしまう、、、
という話題は、職場に一つ二つはよくあります。
◆女性のシンデレラ・コンプレックス、では男性は?
女性のわかっちゃいるけどやめられない
思想が「シンデレラ・コンプレックス」だとしたら、
男性にとってやめられないのは「競争」です。
実際、男というのは競争に生涯、
囚われ続ける存在です。
しかも、女性のシンデレラ・コンプレックスと
比べてタチが悪いのは、
競争につきものの勝ち負けの結果は、ひょっとすると
「生きている間中、いつも憂鬱」
な状態を引き起こしかねません。
それは競争というのは、
ほとんどの人が「敗者」になるシステム
だからとも言えます。
また、競争が悩ましいもう一つの理由は、
「勝ち続けられる人間はいない」
というところです。
なので、世の中に存在する様々な既得権は、
1回勝ってそれを手に入れた者が新たな
競争で負けに転じないようにする、
まさに勝ち続けられないことに対し予防線を
張る「保全」のシステムとも言えます。
◆敗者になるという恐怖
そもそも男というのは、生まれる前から
「何億という精子が一斉に卵子に向かっていって、
勝ち残ったから、今のオレがいる」
存在であるのですが、
その考え方が男性自身に
致命傷を負わさせてしまいます。
しかし、男子としてこの日本でよいポジションに
勝ち上がるために、「競争」を常に意識せざるを
えない教育システムに漬かり続けた男性は、
競争社会から飛び出そうとしても、
「敗者」に陥る恐怖がすぐに顔を出し、
結局は競争原理社会に引き戻されて
しまうのです。
◆高学歴ニートの出現
特に都市部では、小中学校の
「お受験」が多く見られる中、
「全力を出したけど志望校には入れなかった。。」
ことで男子が受ける傷は、私たちの子どもの頃に
比べてもっと深いものになっていると思われます。
しかし、今のご時世、有名大学を卒業した
だけで、名だたる大企業に入社できたと
しても高収入エリートになることは簡単では
ありません。
そんな時、
「勝ち続けていたはずの自分が負け込む」
事実に多くの男性は耐えられなくなって
しまいます。
「今、ニートで求職中なんですが、有名大学なんです」
という男子がにわかに増えているのも
分かる気がします。
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