『やさしくひも解く ハワイ神話』
こんにちは!
フリーランス ブックデザイナーの清水佳子(しみずよしこ)です。
著者さんの想いをたくさんの人に届けるためには、本が「売れる」事は正義。
「売れる」にこだわったデザインで日々奮闘しています。
お仕事のご依頼はお気軽に『メール』(←クリック)くださいませ。^^
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2020年最初のハワイ本のデザインのご紹介です!
ハワイを好きになればなるほど、その文化を深く知りたくなりますよね。
そんな方に向け、ハワイに伝わる神話や伝説をわかりやすく紹介した本をデザインしましたよ。
『やさしくひも解く ハワイ神話』
著者はオアフ島ホノルル在住で、ハワイ州観光局の文化啓蒙プログラム「アロハプログラム」講師をされている、森出じゅんさん。
チャーミングなイラストは竹永絵里さんです。
神話というクラシカルなテーマの本ですが、民族的で重厚なデザインにしていないのには理由があります。
版元の編集者さんは私がデザインした本を書店で見かけ、「手に取りやすさ」「かわいいカジュアルさ」を評価し、それを求めてご依頼くださった事もありますが、一番は「売れる本」にするためです。
私は日頃から本を手に取るかどうかは、「本と人との距離感」が重要と考えています。
いわゆる神話らしい本の重厚な顔だと「専門的な本」と認識され、一般の読者とは距離ができるため、限られた人にしか響きません。この本はエッセー的デザインで読者との距離を「とても近く」設定し、間口を広げました。
「気軽に読めそう」「簡単そう」と感じますよね!!
カバーで引きつけてページをめくらせる。当たり前ですが、その導入部分はブックデザインの重要な役割です。
オビをとったところ。
このイラスト達、もちろん神話に関係あるものですよ。
イラストは、まずは物語の内容にあったものを本文の挿絵として描いてもらい、その中からセレクトしてカバーに配置しました。
カバー用紙は、パターンズF コットン(マットニス加工)
カバーをとったところ。
表紙用紙は、アラベール(アッシュグレー 46Y/160kg)に特色ゴールドで印刷しています。
見返しは、爽やかな水色で! 紙はタント、色はL-67です。
本文は基本のフォーマットをデザインし、流し込みはDTPの方にしてもらいました。
目次やトビラなどの変則ページは、私が文字扱いまで担当しています。
物語の部分は明朝体、著者さんの解説や語りの部分はゴシックにして、上に飾りケイを配置しました。
とてもありがたい事にこのブログを書いている今、アマゾンの「海外の民俗 売れ筋ランキング」で1位になっています!
翌日の27日になっても1位、なんと本の総合ランキングでも580位!!(1000位以内に入るのは、大変なことなんですよ)
売れている一番の理由は内容が素晴らしい事ですが、「読者と近い」デザインも加勢になっているかな・笑
『やさしくひも解く ハワイ神話』
フィルムアート社から本日2/26発売!
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