グローバル企業の障害者インクルージョン運動"The Valuable 500"に参加するには | 艶(あで)やかに派手やかに

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「女性」✕「発達障害」✕「アラサー」×「グローバル」の立場からダイバーシティ(多様性)について発信しています。

日本には、オリンピック・パラリンピックに備えるだけでなく、オリパラ後まで見据えた社会づくりが求められています。日本企業がValuable 500に参加する意義は大きいです。

 

<参加の意義>

■ビジネス機会の活用とインクルーシブな社会づくりへの貢献を実現

世界の障がい者人口は約10億人(注2)、障がい者とその友人や家族を合わせた購買力の総額は8兆ドル(注3)とも言われており、大きな市場ですが、障がい者に配慮した障がいインクルーシブな製品等を提供している企業は4%(注4)と非常に少なく、ビジネス機会を逃している企業が多い状況です。

(注1.WHO and World Bank (2011) World Report on Disability)

(注2.Return on Disability(2016) Annual Report: The Global Economics of Disability)

(注3.同上)

また、多くの障がい者が、ビジネス、社会、経済的な価値を発揮させる自身の価値を発揮できない状態にあります。企業が社内外でバリアを取り除くことは、ビジネスのパフォーマンスを向上させるとともに、インクルーシブな社会づくりに貢献することにつながります。ビジネスリーダーによる行動のインパクトは大きく、500社が障がいに関する内容を経営層のアジェンダに組み込むことによるコレクティブ・インパクトが期待されます。

 

以下のアクションにコミットする文書”The Valuable 500 Charter”に代表者(CEO)が2020年9月15日までに署名する。(2019年末で初回の募集を締め切りましたが、延長が決まりました。)

① 取締役会等の役員レベルの会議(board meeting)において障がい者のインクルージョンに触れる

② 障がいインクルージョンに関するアクションを一つ実施する

③ 上記アクションについて社内外に向けて発信する

・2020年内に上記アクションを実施することが条件ではなく、これらのアクションを実施することにコミットすることが条件。

・取り組みを既に実施している企業のみならず、これから開始する企業も参加可能。目覚ましい取り組みをしている企業を称えると同時に、これから取り組みを強化しようという意思のある企業を応援するもの。(企業規模は従業員1000人以上。)

 

■ビジネスにおける障がい者のインクルージョンに関する資料へのアクセス

The Valuable 500企業だけがアクセスできる”Executive Resource Hub”をオンライン上に開設し、障がいインクルージョンに関するケーススタディや好事例、報告書等を掲載します。

 

■2020年9月開催の第75回国連総会における発表

国連総会においてThe Valuable 500参加企業を発表することを予定しており、御社の名前が報告書に盛り込まれます。

 

<参加プロセス>

① 関心表明

・企業内の担当者(The Valuable 500本部とのやり取りの窓口となる方)から、The Valuable 500担当者へ連絡し、関心があることを伝える(以下のフォームを使用)

http://www.thevaluable500.com/#sign-up

② CEOによる署名

The Valuable 500 CharterにCEOが署名する

③ The Valuable 500担当者への情報提供

・以下の3点を提出

-CEOが提出済みのThe Valuable 500 Charterのスキャンデータ

-The Valuable 500のウェブサイト掲載用の企業ロゴ(カラー及び白黒)

-コミットするアクションに関する文書(The Valuable 500のウェブサイトに企業ロゴと共に掲載)

④広報

・プレスリリース配信やウェブサイトやSNSを通じた発信などを通じて、The Valuable 500に参加したことを社内外に発信する

 

■参加企業

2020年1月23日時点で、242社が参加。各社のコミットメントの内容は以下を参照:https://www.thevaluable500.com/the-valuable-500/

1月28日時点で署名済みの日本企業

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社

全日本空輸株式会社

大和ハウス工業株式会社

富士通株式会社

日本航空株式会社

花王株式会社

株式会社京王プラザホテル

KNT-CTホールディングス

丸井グループ

三井化学株式会社

日本電気株式会社

日本電信電話株式会社

ソフトバンク株式会社

ソニー株式会社

TOTO株式会社

 

■その他

・The Valuable 500に参加することによる経費は発生しません。

・メンバーシップの更新、報告書の提出等の義務もありません。

・参加企業はウェブサイト等でThe Valuable 500のロゴをご使用いただけます。

・参加お申し込みは、The Valuable 500のウェブサイトから直接可能ですが、やり取りは全て英語となります。日本語によるサポートを希望される方は、以下の担当者にご連絡ください。(日本企業の参加を推進する日本財団の事業の一環であり経費は発生しません。)

株式会社ミライロ 合澤栄美 emi.aizawa@mirairo.co.jp 03-6712-6312

 

(以上、公開セミナー「Disability and Business~インクルージョンが企業価値を高める~」会場配布資料より)