夕べ、病院連れてく?という話になった薄井さん。
父ちゃんが心配しているのはハゲの拡大。
でも今朝よく見たら、前回のハゲの時と同じように
ハゲた部分がグレイになって来ているから発毛すると思う。
きっと、あの猛獣を扱うかのような
無理無理なフロントライン滴下が命中したのだと思う。
ブーには一度もそれさえもできていない。
ブーにはきっと剣道の防具一式みたいなものが必要だと思う。
見た目に似合わずブーの方が警戒心いっぱいで獰猛だから。
薄井さんは仮名だったのに、こんなことばかりで
すっかり薄井さんという呼び名が浸透してしまった。
病院に連れて行くかどうか考えているのは
ハゲ以外では、鼻血。
垂れるわけではないけれど、鼻クソみたいな状態で
乾いた血の跡が鼻の穴の縁にこびりついているのは毎日。
たまーに何かの拍子でそれが取れて綺麗な日もあるけど。
薄井さんの後ろで背後霊のようになっているブーちゃん。
たまに2匹がびっくりするほど近い距離にいても揉め事にならない事もあれば
わざわざどちらかが接近して喧嘩を売る事もあり。
そして、くまだくまこにシャーーーーッ!
と叱られる毎日なのです。
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