カーネギー大ホールで日米文化交流、ニューヨークの中心に平和の鐘とゴスペルが響き渡る | ニューヨークとハーレムと音楽のはなし

ニューヨークとハーレムと音楽のはなし

NYハーレムの高級住宅街に暮らして22年。「好き」を仕事にした女社長、音楽プロモーター&NYコーディネイターKimikoが綴るニューヨークの話、ハーレムの話、音楽の話、エンタメ、差別問題、映画、ファッションetc.

 

世界のクラシック音楽の殿堂、

ニューヨークの中心、

カーネギー大ホールに、

 

1997年トミー富田がハーレムの黒人教会で創設し、

私がオーガナイズしておりますハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイヤーが、

 

特別ゲストとして出演させていただきました。

 

 

マイク無しでも充分に音が響き渡るように設計されている最高のホールで、

 

Harlem Japanese Gospel Choir が単独で 2曲を、

 

 

友人のジェフ・ボールディングがディレクターを務めるゴスペルクワイヤー、

Voice of the Flameの皆さんとも一緒に数曲を、

 

そして、クライマックスは、

 

ジェフのオリジナルゴスペル曲「God Bless JAPAN」を、コカリナ演奏と共に歌わせていただきました。

 

「God Bless JAPAN」は、

ジェフが、数年前に初めて長崎を訪問したときに、

原爆の歴史を目の当たりにし、

体から、心から、こみ上げるものを抑えられなくて曲にしたという、

とても美しいゴスペル曲で、

 

その話を今回主催の黒坂黒太郎さんにしたところ、

 

「God Bress Japan」を演奏するときに、途中1分半ほどをハミングにして、そこにコカリナのメンバーで被爆2世の方の語り(久下さんの通訳つき)を入れたいのです。彼女はお父さん、お兄さん二人が広島の被爆者で、癌に侵され、彼女も34才の時に乳ガンになり、戦い続けています。現在70才です。ジェフさんがgod bress japanを広島、長崎を訪れることによって作られたという公子さんの話しから、思いつきました。彼女のスピーチは素晴らしいです、是非。」

 

というご連絡をいただき、実現した、夢のような共演でした。

 

私たちのゴスペルの間に、

 

医者に止められながらも最後の力を振り絞って14時間フライトでNYへ渡ってきた被爆2世の女性の、

リアルな体験談が日本語でゆっくり語られ、

北米のフジテレビ系FCI局で長年ご活躍のアナウンサー久下香織子さんの落ち着いたトーンの英語訳が絶妙に入り、

 

それぞれが、それぞれの心に何かを残した、言葉に出来ない時間となりました。

 

 

その後も、

コカリナ演奏と共に、

日本の歌「ふるさと」や、

アメージング・グレース、

そして、フィナーレでは、

ベートーベンの Ode To Joy「歓喜の歌」を、

我々ゴスペルクワイヤーは「Joyful Joyful」のゴスペルアレンジで加わり、

 

最高の時間を観客の皆さんと一体となって体験させていただきました。

ありがとうございました。

 

公演が終わった後に、事務局へ寄せられた感想は、とても有り難いものばかりで、

 

「The themes of nature, Peace for all peoples, the US and Japan and concluding with Ode to Joy were so well presented. This was a performance I will always remember.

自然、全ての人々の平和、アメリカと日本というテーマで、「歓びの歌」でフィナーレという構成が大変良かった。このコンサートのことは、ずっと記憶にとどまり続けるでしょう。」

 

「This was a fabulous event and beautifully focused on a peaceful world and the elimination of nuclear weapons. Perhaps the two biggest surprises were the Harlem Japanese Gospel Choir and the Japanese American children’s choir from CT. It was truly multicultural in music selections and multi-racial as an all African American gospel choir also played a large part. Very very moving all around. Just beautiful. Many standing ovations and a lot of joy.

とても素敵なイベントで、平和な世界と核兵器廃絶というテーマへのフォーカスも申し分なかった。2つの大きなサプライズは、ハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイヤとコネチカット州の日系人の子供たちのグループだった。音楽のセレクションは多文化的で、またアフリカ系アメリカ人のゴスペル合唱団も公演の中で大きな役割を果たし、多人種的でもあった。コンサート全体がとっても感動的だった。ただただ美しい。沢山の人たちがスタンディングオベーションを送り、多くの喜びをもたらしてくれた。」

 

「Fantastic!!! Very talented!

ファンタスティック!素晴らしい才能だ!」

 

「それにしてもあのカーネギー大ホールを満席になさるなんて素晴らしい事です。」

 

ほか、

 

本当に皆さまありがとうございました。

 

 

カーネギーの公式プレイビル(パンフレット)にも、我々のご紹介をしっかりと掲載していただき、

 

楽屋も特別に個室をご用意くださり、

 

おにぎり(Rice Ball) の差し入れもいただき、、、etc.

 

今年もまた素敵なカーネギーの思い出が心に刻まれました。

 

 

 


黒坂さん、周美さん、トニー、Yukikoさん、久下さん、来ていただいた皆さん、本当に有難うございました❤️

心から感謝して
ハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイヤー一同

 

 

(余談)

後日、Voice of the Flameのメンバーと一緒に、

メンバーのおうち (ハーレムでも有名な高級アパート・グラハムコート)で、

 

みんなで一品持ちよりのFellowship パーティを開きました。

 

地元黒人の皆さんは、得意のソウルフード(南部アメリカのおふくろの味)、

 

我々日本人は、

おでんや肉じゃが、炊き込みご飯、から揚げなど、

日本のソウルフードを持ち寄り、

 

とてもアットホームな美味しい時間でした★

(自由気ままなアメリカらしいホームパーティの模様をどうぞお楽しみ下さい ↓)

↑ ゴスペルメンバーでアーティストで家主のJamesと。

 

ゴスペルを全身全霊で歌うと、

物凄くお腹がすきます。

 

だから、

その後みんなで楽しくお話しながらしっかりお腹も満たす、

Fellowshipの時間も、ゴスペルではとても大事で、

 

そこまで含めてゴスペル文化。

 

今回もほんとうにあったかい素敵なゴスペルでした。

 

全てのことに感謝して、

松尾公子

 

 


 

 

<関連過去ログ>

NYのカーネギーの大ホールに日本人が出演、4回目!の記録更新中です。 (2019年10月)

 

完売御礼!NYカーネギーホールでアメリカの大スター達とゴスペル共演! (2018年12月)

 

ゴスペル界、クラシック界のトップスター達とステージに立った日。(2016年 12月)

 

今年も世界のカーネギー大ホールに出演します! (2016年 12月)

 

ニューヨークの中心、カーネギーホールで豪華にゴスペル!(2018年 12月)

 

緊急告知!NYカーネギーの大ホールで歌います (2015年 12月)

 

●NYハーレム案内人 松尾公子 Kimiko Matsuo

NYハーレムの黒人コミュニティにどっぷり浸かって18年の音楽プロモーター、ディレクター、NYコーディネイター、黒人教会ゴスペルクワイヤーメンバー、Harlem Japanese Gospel Choir代表 (2010年マクドナルドゴスペルフェスト史上日本人初出場で初優勝)、2014年アメリカの黒人コミュニティより、日本人女性初「ウーマン・オブ・エクセレンス&マン・オブ・ビジョン」受賞、米国最大のエンタメ・スーパーボウルの日本人初ゴスペル部門役員など、”日本人初”を次々切り開くパイオニア。

 

●Kimikoのプロフィールはこちら

 

●Facebook はこちらから

 

●Twitter は @kimikoharlem でフォローよろしくお願いします

 

●インスタ は@kimikoharlem でフォローよろしくお願いします

 

 

★参加したばかりの新参者ですが、よかったらワンクリックお願いします ↓

人気ブログランキング

 

にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へにほんブログ村

 

ジモモ ニューヨーク