弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

弁護士が介入すれば万事うまくいく?

2018年11月27日 | 経験談・感じたこと
案件内容によりけり…としか回答しようがないかと思いますが、


私が取扱うことが多いBtoB取引の場合、果たして弁護士を介入させることは


かえって逆効果ではと思うときが結構あったりします。



ガチガチの紛争になっていて、おたがい裁判の一歩手前というところまで行きついて


しまっているのであれば介入しても特に支障は感じません。


しかし、表面的には穏当に取引が継続しており、今後も取引継続を望んでいるといった


事例の場合、少なくとも日本企業同士では弁護士が交渉に介入してくると間違いなく


困惑しますい、場合によっては悪意を感じてこれまでの信頼関係が一気に崩れる


といった場面も生じたりします。



このため、私の場合、何でもかんでも弁護士が介入するというスタンスは取りませんし、


メリットとデメリットを検討したうえで、最終的にはクライアントに判断してもらうという


ことにしています。


が、人間都合の悪いことは忘れがちで、弁護士が介入したことで、(予想していた通り)


かえって状態が悪化した場合、クライアントから愚痴を言われたりすることがあります。


私からすれば、「だから、事前にあんだけ説明したのに…」、「あとで文句言うのは勘弁してよ…」


と正直思うときもあるのですが、さりとて放り投げるわけにはもいかず。。。




こういった場面に出くわすと、やはりストレスを感じますね。






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