カギムシの特徴と生態は?日本で見られる有爪動物に生息地はあるのか?

カギムシという生き物をご存知ですか。

ムシと言っても昆虫の類ではなく、うねうねとした芋虫のような見た目をしています。

これだけ聞くとちょっと苦手な奴だ…と思う人もいるかもしれませんが、意外と「可愛い」と評価している人も多く、あの有名アニメ映画のキャラクターに似ているカギムシも存在します。

一体どんな生態や特徴を持つのか、日本に生息している個体はいるのか。

カギムシの特徴や生態、日本に生息しているかについて解説します。

目次

カギムシの特徴

カギムシは現在確認されている唯一の有爪動物になります。

有爪動物とは昆虫などの節足動物やクマムシと呼ばれることの多い緩歩動物に近い生き物で、ぷにぷにとした脚に爪が生えていることからそう名付けられたそうです。

有爪動物、節足動物、緩歩動物の祖先と呼ばれ、カンブリア紀の動物である葉足動物の祖先形質を持ち合わせているため、生きている化石の1種とも呼ばれています。

2018年の時点で191種類のカギムシが確認されており、更に12属に分類されるそうです。

その仲間の中でも、ベトナムにはジブリ映画トトロに登場するネコバスに姿が似ていることからトトロカギムシと名付けられた種もいます。

実際に写真で見てみるとなるほど、となると思うので良かったら検索してみてください。

柔らかくて細長い体は5~15cm程度で、種類によって体色は様々です。

皮膚がビロード状になっていることから、英名では「velvet worm(ベルベットワーム)」と呼ばれています。

驚いたことに飼育も可能なのですが、高い上に珍しい生き物であるがゆえ確たる飼育方法がなく飼育が非常に難しいとされているので、安易な気持ちで飼うのは止めましょう。

カギムシの生態

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まるで芋虫のような見た目をしているカギムシですが、意外にも肉食性になります。

捕食対象は小型の昆虫などになり、口の側にある粘液腺から白い糸のような粘液を獲物にかけて捕まえるという変わった狩りの方法を取るそうです。

カギムシガ粘液を噴射する時はクモなどのように頭を動かすことは無く、伸縮する管のような突起部分を通過する際に、水撒きのホースの蛇口を捻った際にホースの先が振動する現象と似たような理屈で噴射しているのではないかと言われています。

この粘液は30cmほど飛ぶこともあると言い、防御に使用することもあるそうです。

落ち葉の下や朽ち木の中で暮らしており、全ての仲間が陸で生活しています。

基本的には体内受精による卵生で繁殖を行いますが、中には哺乳類と同じように胎生を行うそうです。

生きた化石と呼ばれるカギムシ、色々とユニークな特徴を持っていますね。

カギムシに関する研究が進めば、もっと色んな事が分かるかもしれません。

カギムシ(有爪動物)は日本に生息しているのか:

結論から言うと、残念ながらカギムシは日本には生息していません。

中南米やカリブ海、ジャマイカなど様々な地域に生息しています。

先も述べたように飼育用の個体は存在しますが、それも決して数が多いものではありません。

もしも目にする機会があれば、それは非常に貴重な体験となることでしょう。

まとめ

・カギムシは現在確認されている唯一の有爪動物の仲間

・カギムシは生きた化石と呼ばれる古くから存在する生き物である

・カギムシは口から粘液を発射して獲物を捕まえる

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最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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