私が教員を辞めたのは

「日本の教育を変える大きな動きは、現場にいたままではできない」
と思ったことがきっかけの一つでした。
 
 
一人一人顔や性格が違うし、それぞれ得意・不得意が違う。
そして学校での学習が始まる前に作っておきたい発達の土台について、十分な知識を持った教員が現場にほとんどいない。
なのに「できないのは子どものせい」と堂々と言ってのける教員の多いこと多いこと…
 
 
現職にいた時に「うちのクラスの子たちがこんなこともできなくて、大変なんですよね〜」みたいなことを堂々と職員室で言っていることを聞くこともしばしばあり、怒りしかありませんでした。
そしてそういう人に限って、向こうから話を振ってくるくせに「こんなやり方にしてみたらどうです?」って言ったら「いや、それは…」とかなんだかんだ言い訳して結局変わらない。
自分のやり方が良くないっていうことを見ようともしない。
先生って自分自身が「学校」というサバイバルを勝ち抜いた、ある意味勝者が多いから「これっておかしいんじゃないか?」っていう疑問を持ちにくい。
 
 
だから、そんな状況で私一人でできることは本当に微々たることだし、簡単にリセットされてしまうとある時気づきました。
上の立場になったら変えられるか?とも考えたこともありましたが、正直現場に近い位置にいたままでは、また大きい声に消されてしまうのではと思ったのです。
 
 
私と同じように
「それっておかしいよね?」
って声をあげる人を増やしていくこと。
 
「子どもの行動には理由がある。関わる大人がその理由を考えられることが当たり前になる。できないことを子どものせいにしない。」
ということが世間の常識になること。
 
 
そのために、できることは山ほどあるだろ!
ということをガーンと突きつけられた昨日。