指揮棒 | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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指揮者や指導者のみなさん、これまで何本くらい指揮棒を使いましたか。

ぼくは…

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

指揮棒

 

 

この指揮棒、じつは大学生の時、指揮法の講義に必要だからと買い求めたもの。

もう何十年も使っているのです。

しかも、ぼくがこれまで使ってきた指揮棒は、これ1本きり。

なんともの持ちがいいことでしょうか!

なくしもしなかったし、壊しもしなかった。ほかのが欲しいとも思わなかったのです。

だから、これ1本。

カーボンファイバー製。軽いです。バランスもいいですよ。

 

 

指揮棒で譜面台を叩く!?

 

指揮棒をダメにする人は、『譜面台を叩いているとすぐいたむ』というのですが、

どうして指揮棒で譜面台を叩く必要があるのでしょうか。

打点をはっきり見せるため? 合奏を合わせるため? 叩くとほんとうに合うようになるのでしょうか…

ぼくは、これまでおそらく一度も、指揮棒で譜面台を叩いたことはないと思います。

だって、そんな必要ないから。

それに、これまで何十人という指揮者とステージを共にしてきましたが、当然ですが、

リハーサルで、指揮棒で譜面台を叩く指揮者は一人もいませんでした。

指揮棒って、叩くものではなくて、振るものでしょ。

 

 

打点より大切なモノ

 

指揮って、打点より流れが大切だと思うのです。

もちろん音楽の種類によっても変わりますが、拍の瞬間、点がはっきり見えることよりも、

その流れ、動きが感じられることの方がずっと大切だと思うのです。

点が先ではなく、線が先。

その流れの中にいて、流れを共有しているからこそ、結果的に点、たての線も合ってくる。

そんなふうに思うのです。

だから、指揮者はその『流れ』をちゃんと見せること、これが大切だと思うのです。

 

 

指揮棒の持ち方って…

 

いろんなやり方があるようですね。

たとえばぼくが大学生の時に習ったのは…

手のひらのまん中に指揮棒を置いて…

 

 

親指と人差し指で軽く持つようにして…

 

 

残りの指は軽く曲げて、タマゴを持っているみたいにする。

指揮棒は前腕と基本的には一直線にする、というもの。

クイックな曲など手首で振る必要がある場合以外は、基本的に手首は使わないようにしています。

 

 

棒で示す

 

できているかどうかは別として、ぼくはいろいろなことを、棒で示したいと思っています。

特にテンポの流れや変化などは、言葉で説明しなくても伝わるようでありたいと思っています。

だから、必ず振ります。

時にはハーモニーディレクターのクリックに合わせて合奏することもありますが、

その時にも、必ず振ります。

指揮なし合奏は、なにか意図、理由がある場合にはします。

それ以外は必ず振るようにしています。

 

 

曲を通すことは…

 

そして、リハーサルの時も座って指揮はしません。

なんとなく、座って振れないのですよね…。なんとなく…。

さらに、曲を通すとしても、基本的には1日1回きりと決めています。

何度も通したりはしません。演奏時間なら、計算すれば済むことでしょ。

通すのには必ず、通す理由が必要だと思うのです。

本番直前でも、1回の合奏に通すのは1回きりです。

そして、指揮者が迷ったら合奏全員が迷ってしまう。

だから、事前の勉強が大切なのですね。

 

なんとなくそんなことを考えて、ぼくは合奏をしています。

みなさんの指揮者さんは、棒で譜面台を叩きますか?