たまにはレースの話でも…。
先日鈴鹿でおこなわれたF1日本グランプリで、なんとチェッカーフラッグが1周早く振られる珍事が…
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
チェッカーフラッグ
テレビやYouTubeででも、レースを見たことがある方ならご存知でしょう。チェッカーフラッグ。
白と黒の市松模様の、あの旗です。
これは別に勝者を讃える旗なのではなく、あの旗のほんとうの意味は、
『セッション終了』なのです。
当然、コントロールラインでのみ振られます。
この旗を見たら、コースを1周してただちにピットに戻らなければなりません。すべてのセッションで。
もし旗を見落とすなどしてピットインせず再びチェッカーを受けてしまったら、
ダブルチェッカーといってペナルティーになってしまいます。
F1で!?
さて、ところで、なんと先日10月13日に決勝がおこなわれたF1日本グランプリで、
チェッカーフラッグが規定周回数よりも1周早く振られるという珍事があったそうなのです!
『F1日本GPで1周早くチェッカーフラッグ振られる、FIA調査へ』AFP=時事/Yahoo!ニュース
こんなこと、ぼくの記憶の中には過去にないですよ。しかも、F1で!?
間違って振られたチェッカーフラッグによって、レースの結果とポイントが変わってしまいました!
なんてこと!?
レギュレーションには…
F1に限らずレースのレギュレーションには、
チェッカーフラッグが間違って振られた場合のことも書いてあるのです。
規定周回数よりも早くチェッカーが振られた場合、その時点でセッション(レース)終了。
規定周回数よりも遅れてチェッカーが振られた場合、チェッカーに関係なく規定周回でセッション終了。
でも、この規定が適用されたレースを見たり経験した記憶はないですけどね…。
旗ってどれくらいあるの?
さて、レースで使われるいろいろな旗、フラッグ、どれくらいあるのかご存知でしょうか。
チェッカーフラッグや黄旗(イエローフラッグ)はご存知の方も多いかもしれませんね。
フラッグって、全部で十数種類もあるのですよ。
チェッカーフラッグがセッション終了の旗なら、開始(スタート)の旗もある。
スタンディングスタートのレースだとシグナルでスタートなので見る機会がないですが、
これは、じつはその国の国旗なのです。
国旗を振られてレーススタートなのですね。
ほかには…
いろいろなフラッグ
ます、原色無地の旗が6種類。
黄、緑、青、白、赤、黒。
黄色は、簡単に言うと、この先事故してるよ、の旗。追い越し禁止になります。
緑は、黄旗区間解除や制限解除の旗。グリーンフラッグ。
青は、後ろから速いのが来てるから譲れ、の旗。おもに周回遅れのクルマに対して出されます。
白は、前に遅いクルマ(たとえば救護車)がいるから気をつけろ、の旗。
赤は、重大事故が起こった時など、セッション中断を知らせる旗です。
そして黒は…、レースによって違いますが、ペナルティーを通告する旗。車番と共に提示されます。
レースによっては失格を通告する旗だったりします。競技長のところに出頭しなければなりません(*_*)
そのほかには…
黒旗って、サッカーでいったらレッドカードなんですよ。じゃ、イエローカードもあるはずですよね。
それは、白色と黒色を対角線で仕切った旗。警告旗といいます。やっぱり車番と共に提示されます。
『あなたの非スポーツマン的行為に対して最後の警告ですよ』の旗。出されたことあります(*_*;
ちょっと似たモノに、オレンジボール旗というのがあります。黒地にオレンジの丸が入っている旗。
これは、トラブル(部品が脱落しそう、とか)を抱えている車に対して車番と共に提示されます。
ピットに入って直してね、という旗です。
赤と黄の縞模様の旗は、オイル旗。この先すべるよ、の旗です。この先雨でも出されます。
そのほか、ローリングスタートやり直しを知らせる旗などがあります。
見落とすことは…
レースの世界を離れてずいぶん経つのですが、おぼえているものですね…
さて、レース中、フラッグをちゃんと見ているのか、見落とすことはないのか、というと…
はっきり言って、ビギナーの頃でバトルに舞い上がっていたら、フラッグなんか目に入りません。
周回数も把握できません。周りの様子を見て、『あぁ終わったんだ…』という感じですね。
冷静にフラッグを見れるようになるには、ある程度の経験は必要でしょうね。
では、レースと音楽の共通点は…
レースって、決してだまし合いなのではなくて、信頼関係を前提とした駆け引きなんです。
そんなところは、アンサンブルやオーケストラとおんなじだと思うのですよね…。
レースを観る時は、いろいろな旗、フラッグのことも思い出してみてくださいね。