ぼくはなぜ吹奏楽部を続けていたのか | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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今年の吹奏楽コンクールは、全国大会と各支部大会の中止が発表されています。

さて、コンクールがなければ吹奏楽しないという人、どれくらいいるのでしょうか。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

コンクールがなくなって…

今年の吹奏楽コンクールは(マーチングコンテストも)、全国大会と各支部大会については、

正式に中止がアナウンスされています。

各県については検討中のところもありますね。

「コンクールがないのなら吹奏楽しない」なんて声も聞きました。

さて、みなさんのところはどうですか。そういう人、多いのでしょうか。

思うのですが、そういう人って、きっと、ごくごく少数なのではないでしょうか。

そんな気がします。

 

ぼくがなぜ中高6年間吹奏楽部を続けていたのか、きょうはそれを思い出して書いてみますね。

 

とにかく楽しかった中学時代

中学で吹奏楽部に入ったいきさつは、いつだったか書いたと思いますので割愛しますね。

なにしろ、知っている管楽器はトランペットとサックスくらい、もちろん吹奏楽など聞いたこともない…

なのに、おかしな巡り合わせで吹奏楽部に入り、テューバなんていう得体の知れないモノを吹くことに…

でも、楽しかったのです。

最初こそ、『やっていけるかな…』と不安になったこともあったのですが、徐々に慣れて…

テューバは一人だったので、放任されてノビノビ吹いていました(これ大事!)。

 

なにがそんなに楽しかったのか…

先輩方は優しかったし(マジで)、先生は面白かったし、だから続いたのですよね…。

ある時先生が、「きみは才能があるよ」と…

唯一の男子部員=貴重なテューバ要員だから、あんな大切にされたんでしょうね…。

才能は…、なかったと思います。ただ、ほんとにノビノビと、バリバリ吹いてました。

「テューバは音割っちゃダメだよ」って合奏で言われるくらいにはバリバリと…

でも、となりでは恰幅のいい(!)トロンボーンの先輩が、バリバリ吹いています。

『そうか、トロンボーンは音割っていいんだ!』(心の声)

そう思ったことが、高校でトロンボーンを選んだ理由のひとつになったと思います。

 

中学時代のコンクール

中学の吹奏楽部では、コンクールは小編成の部に3年間出ました。

1年生の時、バンドは何年かぶりにコンクールに出たようでした。結果は銀賞。

それがどういうことかはわからなかったけれど、

「久々のコンクールで銀なら立派」だと、コンクール後に先生が話されたのを聞いて、

そうなのね…、と思ったことをおぼえています。2年生と3年生の時は金賞でした。

でもそんなことよりも、音を出すこと、合奏で吹くことがとにかく楽しかったのです。

楽器で悩んだことなんかなかったですね。おめでたいです(^_^;

生きがい見つけた感じでしたね…

 

これは中学校の吹奏楽部。音楽室のこの扉が始まりでした…

 

高校に入って…

そんなわけで(どんなわけ?)、高校でも吹奏楽部に入り、今度はトロンボーンへ。

中学時代からしたら厳しかったですし、楽器のことで悩んだりもしました(特に音大進学決意後は…)。

でも、やっぱり本質的には、楽しかったですね。生きがいでした。

あれがなかったら高校なんてやめてたかも…

高校で楽しかったのは…

 

生徒がつくる吹奏楽部

顧問の先生はおられましたが、夏休みに入るくらいまでは部活には出て来られませんでした(^o^;

今から考えたらすごいことですが、当時は、

『高校の部活動ってこういうものなんだ』と思っていました。

曲決めも、練習計画も、パート練習も、合奏も、新入生指導も、全部生徒だけでやっていました。

みんなで喧々囂々意見出し合って、真剣に音楽していました。

ただ誰かの言いなりになっているだけみたいな人、一人もいません。

 

高校のコンクールは…

夏休みに入って先生が出てこられると(コンクールは先生が振られます)、

「こんなふうに創りましたから、こう振ってください」なんて打ち合わせします。

とにかく楽しく面白かったですね。

練習の後みんなで思いっきり遊ぶのも楽しかった…。

楽器や音楽が『しんどいもの』になったのは、音大受験を決めてからですね…

コンクール(大編成3年間金賞)は当然意識はしましたが、

そのためにやっていたのか、と訊かれたら、決してそうではなかったように思います。

 

もしコンクールがなくなったら…

さて、あの頃の福見少年、もしコンクールがなくなったら、吹奏楽をやめていたでしょうか…

まずやめなかったでしょうね。間違いなく。

ほとんどの人はそうだと思います。

ただ、今の状況では、

部活動が始まらないことで、楽器を始める機会やきっかけを奪われる人がいるかもしれないと思うと、

そのことがとても心配で残念ですね…

 

さて、吹奏楽部のみなさん、コンクールって、とても大きな目標であり大切なものです。

でも、部活動の目的、生きがいって、コンクールですか?

それとも…