みなさんは不調、楽器の、演奏の調子が悪くなるということはありますか。
でも、不調って一体何でしょうね…
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
調子が悪い、とは?
スランプについては過去にも書いたことがありますが…
「調子が悪い」っていうこと、ぼくもやっぱりあります。
息がうまく反応してくれなかったり、
高音がキツかったり、
ブレスが続かなかったり…
さて、不調って一体何なのでしょう…、どういう状態で、なぜ起こるのでしょうか。
不調って…
ぼくの場合…
なんだか身体に緊張ができる(特に発音の瞬間、そのプロセスで)
息が下がらない(変な言い方ですが…)
吹いていてどこか違和感がある。心地良くない。
息が続かなくなる。
不調の時は、普段にくらべて相対的にそんな状態になることが多いのです。
どうして不調はあるのか…
さて、どうして不調になるのでしょうか…
まず、体調って、毎日微妙に変わりますよね。
睡眠時間や、血圧だって体温だって脈拍だって毎日違う。
楽器のコンディションだって、昨日と同じとは限らない。
気持ちの状態だって違いますよね。
そして、昨日はどのくらい吹いたのか、どんなことをどんなふうに吹いたのか、
気温や気圧や湿度も、毎日違う。
(山に練習に行くとなんだか調子良くないな、ってこともあったのですよ)
まだまだいろいろありますよね。
そういうとっても微妙で繊細な変化に身体が即応できなければ、きっと調子が悪くなるでしょう。
どう対処するのか
さて、そんな心地良くない日って、ウォーミングアップをしながら、
どんなことを考えて、どんなことをしているのか…
『こんなふうにすればうまくいくはず…』
『これが出来てない、さあ力を抜いて…』
『くちびるの出会い方はどうなっているかな…』
『この前やっていたこのプラン、思い出して…』
そんなことを考えたり意識したりすることが多いと思います…
じつは3日ほど前、久々に調子悪かったのですよね…
で、書きながら、なんだか反省しています。
それでうまくいく?
さて、そんなふうに悪戦苦闘?して、うまくいくのか…
たいていは、うまくいきません。
『これでいいはず!』と強いて、がんばっています。
と、かえってうまくいかなくなることも…
『やっぱりこれが問題か!』…、コンプレックスというやつも居ます。
見つけた途端、ますますうまくいかなくなる…
そして、症状を抑えようとがんばればがんばるほど、むしろうまくいかなくなる…
でも、それはなぜ?
強制することで…
『これでいいはずだ』と、正しいと思っている型に自分をはめようとする…
と、かえってうまくいかなくなる。
『ここが良くない』と、出来ていないことを見つけて、うまくいく方向に仕向けようとする…
と、ますますうまくいかなくなる。
『○○はどうなっているかな…』と、分析し始める…
と、うまくいくこともあるけれど、かえってうまくいかなくなることもある。
『この前これでうまくいったから…』と、過去のプランを持ち出してそれを適用しようとする…
と、たいていは、うまくいかない。
『バカじゃないの!?』とか言わないでくださいね!(>_<)
でも、人間って、こういう生きモノなのではないですか。ぼくだけ?
こだわり過ぎないで
まず、楽器のメンテナンスが疎かになっていたのなら、メンテナンスしてみます。
ちゃんとやれば、良くなることはあっても、悪くなることはありませんね(全洗いとかは別です)。
あとはやっぱり、過去の感覚、過去のプラン、過去の結果、そういうものにこだわらない。
このことが、もしかしたら大切なのかな…、と。
なにかを意識するとかえって悪くなること、多いです。
強制するのもいけません。
かといって、なんにも考えないのも…
ここから、前へ
『今』をよく観察して、ここから始める。のんびり注意深く、息を楽器に通していく…
ここから、前へ。
これが大切なのかな、と、なんとなく思っています。なんだか抽象的ですが…
そして、『ほんとうに肝心なことは本人にしかわからない』ということは、往々にしてあるように思います。
でも、レッスンを受けてみることが有益であることもたしかです。
また、稀には、不調の裏側になにかの病気が隠れていることもあります。
たとえば、『フォーカル・ジストニア』
それから、最近聞いたのですが、『本態性振戦』というものもあるのだそうです。
まだまだよくわかっていない病気ですし、思い込みや気にしすぎも良くないでしょうけど、
もしも気になるのなら、一度専門医の診察を受けてみるのもいいかもしれません。
さて、みなさんは不調の時、どうしていますか。
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