音色って、音質って、何によって決まるのか | フクロウのひとりごと

フクロウのひとりごと

愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
おもに吹奏楽の活動に役立つ情報を発信中!
バンド指導をご希望の方はお気軽にご連絡ください。

音色や音質って、何によって決まると思いますか。

そもそも音色、音質って、何でしょうか。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

音色と音質

まず、音色と音質について考えてみましょう。2つの違い、分かっていますか。

英語にしてみると、より分かりやすいかもしれませんね。

音色 … tone color

音質 … tone quality

どうでしょうか。もう理解できたのではないでしょうか。

 

音質

まず音質から書いてみますね。

音のクオリティ、音の品質だというわけです。

つまりは、基本的な音の良さですね。

無理のない自然な奏法や、きちんとメンテナンスされた楽器、

そして健全な日々の練習によって作られていくもの、と言っていいと思います。

 

音色

次に音色なのですが、こちらは音質ほど単純ではないように思います。

(もちろん音質だって単純ではないのですが…)

ひとりひとりが持っているもの。

イメージによって変わってくるもの。

曲や場面によって使い分けるもの。

いろいろな側面があるように思うのです。

 

音色のいろいろな側面

書いたように、音色にはいろいろな側面があると思います。

ひとりひとり声が違うように、ひとりひとりが元来持っている音色というものもあると思います。

また、その楽器自体が持っている音色というものもあると思います。決して、良し悪しではなく。

それから、楽曲やその場面、イメージによって使い分けている音色というものもあると思います。

では、音色を作るには、音色を変化させるにはどうしたらいいのでしょうか。

音色って、何によって決まるのでしょうか。

 

 

音色を決めるもの

その楽器自体が持っている音色、つまり、その楽器固有の音色というものもあると書きました。

では、楽器や道具を変えれば、音色を変化させられるのでしょうか。

音色って、楽器や道具で決まるのでしょうか。どう思われますか。

『うーん、何を吹いても結局、この人の音がするんだなぁ…』

と思った経験ってありませんか。

ぼくは、何度もあります。

『どんな楽器を吹いても、結局は自分の音がするんだなぁ』とも思います。

ではなぜ、楽器を変えるのでしょうか。人はなにを基準に、楽器を選ぶのでしょうか。

 

楽器に何を求めるのか

なにを基準に楽器や道具を選ぶのか、楽器や道具に何を求めるのか、

それは、きっといろいろあると思いますし、ひとりひとり違うと思います。でも、おそらく言えることは、

楽器や道具(仕掛け)が音色を決めるわけではない、ということだと思います。

もちろん書いたように、楽器自体が持っている音色というものもあると思います。

しかしそれよりずっと大きな部分で、音色を決めているのは奏者自身だと思うのです。

その『吹き手が持っている音』を、より良く引き出してくれる楽器や仕掛けを選ぶのだと思うのです。

 

音色を変化させるのは

また、楽曲や場面によって音色を使い分けると書きました。

では、それはどうしたら出来るのでしょうか。

息の出し方や、奏法や、身体の使い方を変える?

それはきっと、結果的に変化するかもしれないものだと思うのです。

たとえばアンプシュアを変えたって、出てくる音は結局、その人の音です。

 

音色を変化させるもの、それは、イメージだと思います。

難しそうに思えますか。でもそれって、

その曲を演奏したいと思った時点て、もうすでにある程度持っているものだと思います。

そして、いろいろな演奏を聴いていくうちに、自然に蓄積されていくものだと思います。

それを、引き出すこと…。

 

さて、音色のいろいろな要素、側面。

ではその中で、どれがいちばん大きいと思われますか。

奏者が持っているもの2割、楽器や仕掛け2割、イメージ6割、でしょうか…

もちろん、それは音色のそれぞれ別の側面ではあると思うのですけれどもね。

どう思われますか。