演奏の惹かれるポイントは | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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あなたは誰かの演奏のどこに、いちばん惹かれますか。

ツイッターでアンケートをしてみたら、多くの反応をいただいたのでした。
 
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
 
 

アンケート

ツイッターで訊いてみました。
 
 
有効投票数337票。
気まぐれでおこなったアンケート、予想外に多くの投票をいただいたのでした。
結果は圧倒的ですね。ほとんどの人が、『魅力的な音色』か『歌心、音楽性』です。
ぼくももちろん、そのどちらかですね。どちらかといえば、音色か…
あなたはどうですか。
 

魅力を感じるのは…

なぜ、こんなアンケートをしてみようと思ったのか…
ネットやメディアでいろいろな演奏を聴いていると、思うことはいろいろあります。
『ものすごいテクニックなんだけど、なんだか魅力的じゃないんだよなぁ…』
『決して器用ではないけれど、とっても惹かれるものがあるなぁ…』
自分が思ったり感じたりしているポイント、ほかの人たちはどう思っているのだろう…
それが気になったからなのです。
結果、やっぱりおんなじように思っている人が多いんだということがわかりました。
 

感動体験

みなさんは、音楽を聴いて涙が流れたこと、ありますか。
ただし、純粋に音楽、演奏によって、です。
ぼくは、片手くらいでしょうか…
そして、歳を経れば経るほど、そういう経験は増えていくような予感がします。
音色にしても、ほんとうにすばらしいものに出会うと、パッと目が覚めるような感覚、感動がある。
 

悲愴

高校生の頃、NHKテレビでチャイコフスキーの悲愴をやっていました。
『かっこいい!』と思った福見少年、さっそくレコード屋さんに行ってレコードを買ってきました。
そして、3楽章ばかりを何度も何度も繰り返し聴きました。やっぱりかっこいい!!
3楽章をひとしきり聴き込んで、ある日、今度は最初から聴いてみました。
『なんて音楽なんだ!!!』
なんだかものすごく揺さぶられた感覚をおぼえたのです。
その演奏は、カラヤンがベルリンフィルで6度目に録った悲愴。
(もちろん当時はたまたまそれを手に取っただけなのですが…)
これまでいろいろな『悲愴』をたくさん聴いてきましたが(演奏も…)、あれがいちばんなのです。
子どもの頃の記憶ってデカいですよね…
もちろん、ほんとうにいい演奏なのですけどね。
 

経験を積むほどに

楽器を始めたばかりだったり、音楽を聴いた経験がまだ少ない人だと、
音色や音楽性に心を動かされることは少ないかもしれない…
と、超絶テクニックや安定感に惹かれることになるでしょうね。
でも、いろいろたくさん聴いて経験を積んでいくと、
惹かれるポイントはやっぱり音色や音楽性になっていくんだと思うのです。
もちろん、いろいろな種類の音楽や演奏がありますから一概には言えませんけどね。
でも、そんなふうに音色の魅力や『音楽』に心動かされるようになることって、大切なように思うのです。
それこそが、音楽の存在する意味なのではないかと思うのです。
 

音や音楽を

楽器をされるみなさん、だからやっぱり、音色や音楽性を磨きましょう。
やっぱりどんなに超絶テクニックがあっても、音が魅力的でなかったらダメなのですよね…
自戒を込めます。
コンクールでも、結局問われるのはそこなのですよね。
だからやっぱり、いろいろ聴くことが大切なのですね。
その経験が自分の中で熟成されて、音楽やイメージを育ててくれるのですから…
 
さて、あなたは誰かの演奏のどこに、いちばん魅力を感じますか。