入蔵の診療所の待合室に掛けてある日めくりカレンダーは知らぬ間に最後の一葉を残すのみになりました。

 

還暦を過ぎている入蔵ですがカレンダーの中には意味を知らない言葉が随分ありました。

 

知っていると思った言葉も、毎日めくりながら読んでみると、来し方行く末をいろいろと考えて辞書的な意味とは違う思いもわいてくるのでした。

 

様々な言葉の中で、今年入蔵の印象に最も深く残ったのは

 

「逆風張帆」

 

という言葉でした。

 

入蔵以外にも今年、この言葉に心を動かされた方は多かったことでしょう。

 

これは禅語のようですから字義通りに単純に考えていいのかどうかわかりません。

 

でも、先の見えないコロナ禍の今、当分順風を期待することはできません。

 

また、いつ吹いてくるかわからない順風を待ってばかりもいられません。

 

ところで、最初に逆風に帆を張った人はどういう人だったのでしょうか?

 

それをするのに、どれほどの勇気がいったことでしょう。

 

逆風を帆に受けて前に進むことができるということは帆船の操縦に疎い者には想像もつかないことです。

 

でも、誰かがその方法を見つけて、その方法が広まって、人口に膾炙し禅語になるほどになったのでしょう。

 

逆風張帆をしても、うまく船を操れる人もいれば、なかなか上手に操れない人もいるでしょう。

 

それでも、逆風張帆ということを知らないのと知っているのでは雲泥の差があります。

 

かすかであっても希望の光が見えていれば戦う勇気が湧いてきます。

 

逆風張帆に通じている方は是非よくわからない人にその方法を教えてください。

 

たぶん教わる方はもちろんのこと教えるほうにも新しい知恵と勇気が湧いてくることでしょう。

 

政府や行政の「偉い人たち」には、この非常時にまでいつものような小賢しいことばかりを考えていないで、こういったことに適切な手助けをしてもらいたいといいたいです。

 

とまれ、入蔵も読者諸氏もとにかく大晦日を生きて迎えることができています。

 

まずは、それを喜びつつ新年を迎えましょう。

 

入蔵はペタの仕組みがよくわかりませんでした。ペタをつけてくださった多くの方に失礼をしてしまいました。

 

また、記事を読むばかりでなく「いいね」をつけてくださる方の中にも入蔵の非礼に憤りを感じていらっしゃる方もいるかもしれません。

 

これはひとえに入蔵の無知によるものです。なにとぞご寛恕ください。

 

閉塞感に満ちた生活を送る中、読者諸氏には精神的にどれほど助けられたことでしょう。

 

本当にお世話になりました。ありがとうございます。

 

来年さんにとって少しでも明るい年になりますよう、心からお祈り申し上げます。

 

是非、ご自愛の上お過ごしください。

 

では、また(^O^)/