福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

マウスピース矯正の治癒効果

2019-10-17 | 歯並び、矯正の話

いわゆるマウスピース矯正と言うと、それぞれの歯列に,取り外し可の透明な装置を使うと言うイメージをお持ちではないでしょうか。
成人の歯並びのプチ矯正では一般化しつつあります。
小児歯科分野で使用するマウスピースは成人と違って、噛み合わせと歯並び改善を同時に行うものが一般的です。
また、主として就寝時のみでOKというのも違うところです。
当院ではプレオルソというマウスピース装置を使っていますが、いくつかタイプがあって、その一つが反対咬合の改善用です。








永久歯前歯が出て来る時期の患者さん。前歯も逆に噛んでいますが、奥歯の噛み合わせも下が前にズレた状況です。
このままだと側切歯も逆に噛みそうです。
上下前歯が4本ずつ出揃ってからの治療スタートでも良いのですが、下の前歯が外に押し出されて、外傷性咬合という前歯が負担過重になっている所見があります。
このような場合、比較的早期にそういう状況を改善した方が良いと言うことになります。
側切歯が伸び出して、上下前歯が良い噛み合わせになるまでマウスピース装置を使用する、という治療計画を立てました。









開始後2か月。装置のトラブル無く、頑張って使用してくれていたようです。
側切歯も思ったより早く伸び出して、良好な噛みあわせになりつつあります。
上下前歯の接触は強めで、奥歯の噛み合わせは不安定ですので、あと3か月使用してもらうこととしました。
マウスピース装置は患者さん本人が頑張ってというか、普通に使用すれば必ず効果が出ます。
ワイヤー装置のように毎月の調整も不要なので、患者さん、歯科医双方にとって楽な装置です。
もちろん誰でも治るというわけではないので、時期や適応症を選ぶと言うのは歯科医の診断能力になります。




ふたつき子ども歯科 
http://www3.coara.or.jp/~futam

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