福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

矯正治療のヒント集

2019-06-16 | 歯並び、矯正の話

専門書も含め、新刊書を買うのが半分趣味で、読み切れない本もあるのが現状です。
数日前に届いた矯正分野のホヤホヤの新刊書。パラパラとめくってみたら、これは今の自分にピンとくる内容と感じ、今日の休診日に読んでいるところです。
著者の氷室先生は大学教授までされたいわゆる大学人ですが、多分研究と臨床をバランスよくされたという印象を持つ内容です。理論に基づいた臨床的な内容。





専門書も多く出ていますので、著書のタイトルにも色々悩ましいところがあるのかな、と思います。
多分一般の人には、タイトルのみでは矯正分野の専門書とは分からないかも。
ちなみにプリアジャステッド・アプライアンスとはブラケットの種類と考えていただければ良いと思います。
私自身も、20世紀に教わったスタンダードエッジワイズ法から、21世紀にはプリアジャステッドに移行し、形状記憶ワイヤの一般化もあって、治療メカニズムも異なってきて現在に至ります。
タイトルにあるモニタリングって何よ? と思いますが、読み進めていくうちに分かるでしょう。
矯正治療というのは、私の場合、長期的な治療計画を立てて、各治療ステップにどれくらいの期間を費やすかを予知した上で開始します。
1ヶ月間隔ほどの来院が多いわけですが、毎回治療開始時からの経過をレビューしつつ、前回の調整の経過がどうなっているかをチェックし、その回の調整方針を考えます。
大まかな流れと期間は治療開始時に設定していますが、治癒状況によっては各回の調整などに軌道修正や次の一手が必要になります。また、治療終了後の安定性をどう図るかというのも、実は治療自体よりも難しく感じるところです。
なかなかマニアックで、歯科全体がそういう分野とは思います。まだ読み始めたばかりですが、そういう場面でのヒントを与えてくれる1冊と直感しました。
臨床のディテールで悩んでいるからこそ、そのレベルで回答が貰えそうです。個人的には久々のヒット作です。
中学の頃からながら勉強なので、今日のBGMはスマートスピーカーでAnn-Marie のシャッフルです。

 



ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 歯科治療ガイドライン | トップ | TREK 復活 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿