先生セキララ日記 ~幼稚園の現場から~

幼児教育・子育てについて、幼稚園教諭の視点から綴ったブログです。現役の先生、保護者の方、これから先生になる人達と一緒に考えていくことを目指しています。

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運動会は、何のため?何を育てるもの?

6月のはじめ、幼稚園や小学校では、運動会があるところも多いのではないでしょうか?

運動会では、身体面はもちろん、精神面における子どもの姿・成長を見ることができる一つの機会となります。
そのような中で、どのようなプログラム・内容にするかがとても大切になると思います。

幼稚園でよくある内容としては、踊り、リレー、かけっこ、障害物競争(サーキット)、玉入れ、綱引き、バルーン…などでしょう。

けれども、どうしてその競技を行うのか。子どもに何を育てたくて、どういった思いでそのプログラムになっているのかを今一度見直す必要があると思うのです。
幼稚園として決まっているから、毎年恒例だから、というのではなく、普段こういった姿が見られるから、もしくは、こういったことを育てたいから、このプログラム内容にしましょう
という話し合いや意図が大切であると思うのです。
たとえば、2、3歳であるなら、普段園庭で走り回ることを楽しむ姿がみられるので、友達と一緒に走ることを楽しむことが出来るよう、かけっこを競技内容にとりいれよう、
けれども、競争意識よりも、まずは友達と走ることを楽しむことが出来るよう、ゴールでは、順位をつけるかたちではなく、保育者が受け止めるようにしよう、
一方4歳では、ルールや順位をつけることを楽しむようになった姿が見られるので、”より速く!”という思いをもつ子どもの思いを大切にすることができるよう、順位をつけるかけっこにしよう、
年長では、個々での競争ではなく、協力し合ったり互いに意見を出し合ったりすることができるように、リレーを取り入れよう
もしくは、まだクラスが変わったばかりで不安定であるので、クラス対抗ではなく、親子での触れ合いをもとにしたリレーにしよう・・・など

また、一つ一つのプログラム内容だけでなく、この時期の運動会では、入園・進級したばかりで、まだ不安定であったり、やっと環境に慣れてきた子どもたちも多いことから、そういったことも踏まえての内容・プログラム数にすることも大切であると思われます。

子どもの育ちや思いがつまった運動会になることを願います。

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