人間はエゴイスト。
すべてにおいて、
最後の最後は、自分が決めている。
最後の最後は、自分が自分を守るしかない。
自分のフィルターを通して物事を見ていて、
自分の基準で物事をはかる。
自分は自分以外の何者にもなれないし、
自分の人生は自分にしか歩けない。
そんな自分が、
自分を大切じゃないわけがない。
生まれた時から、
ずっと一緒で、
ずっと付き合っていく自分。
何が嬉しいか悲しいか、
悩んだり苦しんだり、
耐えてきたこと、頑張ってきたこと、
優しいところもズルいとこも、
本音も建前も、
なにもかも、
全部知っていて、
いちばんそばで、
自分と一緒に生きてきた自分。
大切じゃないわけないじゃん。
誰だって、
自分を大切に思ってるし、
無意識に大切にしてる。
でも、
自分を大切に思えないなら、
一部だけを見て、そこにとらわれているのかもね。
そもそもは、
誰かに「おまえなんて大切じゃない」「いらない」とかって
否定的な言葉を言われたのかもしれない。
言われてなくても、
そう感じる体験をしたのかもしれない。
あるいは、
自分を優先したらうまくいかなかったとか、
誰かに非難されたのかもしれない。
自分に期待して、うまくできなくて、
期待が裏切られたって、失望したのかもしれない。
役に立てない=必要ない、大切じゃないって
感じたのかもしれない。
罪悪感を感じたり、自信を無くして、
自分自身を責めたのかもしれない。
そうゆう体験から、
自分を大切に思うことが苦しくなってしまった。
「自分を大切にしちゃいけない」って、
間違った思い込みを信じるようにしてしまった。
自分で自分に植え付けてきた。
本当は、
「自分を大切に思う」のが苦しいんじゃない。
「大切に思えない」と思った時に、
「大切に思う」「大切にしたい」気持ちと
板挟みになるのが苦しい。
「大切じゃない」と思っていれば、
「そうだよね」って受け入れやすい。
板挟みの苦しみが和らぐ。
その辺をすっ飛ばして、
『自分を大切に思う=苦しい』に
すり替わってしまったんだよ。