横浜市青葉区の税理士法人あおばの税理士池田忠博のブログへようこそ
慶応大学医学部出身の近藤誠先生という有名な先生がいる。
この先生はガンには転移性の,いわゆるがんと、がんではあるがあまり悪さをしない、転移もしない
「がんもどき」という言われるがんがあり、前者は基本的には今の医療では根治できない。後者は
基本的には急激に悪化したり転移しないのでそんなにうろたえなくていい。とおっしゃる。
そのほかにもがん検診や健康診断も厚労省と医薬学会が売り上げのためにいろんな正常値を勝手に決めて
わざわざ不健康な人を作り出しているとか、かなり過激(痛快)なことを言っておられます。
さて、がんに限れば、前者であれば手術や放射線や化学療法で治療して、若干延命効果が得られたとしても、苦しい治療で長期間苦しんで、果たして人間として幸福だろうか?と言う。
がんを老化現象の一形態と受け止めて結局根治はしないとあきらめてがん闘わず
残りの人生を有意義に過ごしたほうがいい(Q・O・Lなどと言う)という考え方のようだ。
最後は緩和ケアなりで痛みを和らげる治療だけでいいのではないか・・。
そして後者。がんもどきと言われるがんは、さほど急激に体に苦痛を強いないので、ほおっておけと・・
無理な治療がかえって患者を苦しめ寿命を縮めている云々。
ちょっと素人が要約すると乱暴ではあるがるが、このような主張をされ、この先生の考えを信じて、がんの治療をしない、というがん患者が増えているという。
まるで医療の放棄じゃん!というわけで、業界では異端児として名をはせて、あちこちでいわゆる炎上
したのだが、徐々に支持者が増え・・・・
前回治療による5年延命率のことを書いたが、最初の診断の時から疑問を持っていた。
一人の患者について手術及び抗がん剤や放射線の治療をした場合と、しない場合を比較するのは、
もとより不可能なので、その延命率は治療したグループと、治療しなかったグループをずーと
追跡調査して出したと思われますが、治療をしなかった人は病院に来なくなるということだから
追跡できないんじゃないかな?と思うし、また個人差のある患者をグループ分けして計算する延命率って意味あるのか?とか思っていたのです。
同じステージだって患者によって程度差はあるし、体力とか生活環境も異なればそれだけで差が出てしまうわけだし・・・それをごっちゃに比較して出せるのかしら?
そういう考え方からすると、本にも書いてあるし、私も主治医から言われた、「5年延命率」って科学的な根拠があるのか?とふと思ったりする。
かなりな経済的な負担や、身体的苦痛を払っておこなう治療が、あまり根拠のないデータに基づいているような気がして・・(なにか今国会で騒いでいる統計の誤魔化しみたい)
近藤先生は、何となく釈然としない、がん治療について一石(でっかい石)を投じたんだろうと思う。
素人から見ると近藤先生のほうが筋が通っているような気がしますがいかがでしょう。
私自身は今後転移が起きたら、その治療については考えてしまいますね。
もう治療はしないで残りの寿命を充実させるための道を選ぶかもしれません。
がんは老化の一現象、年には逆らえないんだからと割り切って、多少、人より寿命が短くったって
そういうもんだと割り切って残りの人生に向き合ったほうがいい、という近藤先生の考え方は私にとっては励まされる考え方だった。がん=「死に至る病」なんて思ったらつまらんものね。
人には押し付けないけどね。
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