中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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早春の鎌倉;北鎌倉駅・亀ヶ谷坂・旗上弁財天・宝戒寺・鎌倉駅周遊

2019年02月14日 10時38分20秒 | 鎌倉あれこれ

                                        <浄智寺境内>

            早春の鎌倉;北鎌倉駅・亀ヶ谷坂・旗上弁財天・宝戒寺・鎌倉駅周遊
                     (神奈美有志・鎌倉散策の会)
                 2019年2月13日(水) 曇・寒い一日
<ルート地図>


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<北鎌倉駅から浄智寺へ>

▇まずは大船駅構内でモーニングコーヒーだ

 鎌倉の天気は,ここ数日,どうもスッキリとしない.今日も朝方雨が降ったらしく,街路が濡れている.
 今日は神奈美会員有志による鎌倉散策開催日である.こんな天気で一体何人集まるんだろうと心配しながら,集合場所の北鎌倉駅へ向かう.一応,申込者は7名だが,こんな天気だから2~3人も参加してくれれば御の字だなと半ば諦めていた.
 私は,大船駅前のコンビニで,今日使用する地図を人数分だけコピーするために,少々は止めに自宅を出発する…が,何時ものせっかち癖で,家を出るのが早すぎた.コンビニで人数分のコピーをして,9時頃,大船駅に到着する.このまま横須賀線で北鎌倉へ移動するんでは,いくら何でも早すぎる.
 私は大船駅構内の喫茶店で,今日の行程を頭の中でレーションを繰り返す.ただ展覧会ではいつもお会いしている方々だが,一緒にウォーキングはしたことがない.果たしてご参加の皆さんがどの程度歩くことができるのかが全く分からない.結局は,
 ”まあ,なるようになるさ…今,いろいろ思案しても無駄だな”
というのが結論である.

<モーニングコーヒー>

▇北鎌倉駅集合
 集合時間の30分前に北鎌倉駅に到着するよう電車を利用して大船駅から北鎌倉駅へ移動する.今日は雨こそ降っていないが寒くて曇天である.それにもかかわらずかなり大勢の観光客が北鎌倉駅で下車する.
 まだ,誰も来ていないだろうと思いながら表口の広場へ向かう.
 私達とほぼ同じ年齢層のグループが先客として駅前に屯している.こちらのグループは男性が圧倒的に多いようである.
 ”一体,どんなお付き合いの方々だろうか…”
 大変余計なことだが,ちょっと気になる.
 ところで我が方である.まだ集合時間まで大分時間があるのに,もう何人かの方が集まっている.結局,本日の参加者は,ご夫婦参加や,友達を誘われた方など合計9人(男4人,女5人)である.予想外の大人数で,案内役としての私は正直なところホッとする.
 「…今日は,一番足の遅い方に合わせて歩きますので宜しく…」
ということで,予定通り,10時丁度に北鎌倉駅から歩き出す.
 まずは駅前の鎌倉街道を横切って,交番前の裏道を鎌倉方面に歩く.

<北鎌倉駅のホームから写す>

▇東慶寺前を通過
 途中から交通量の多い鎌倉街道に合流する.
 10時06分,東慶寺前を通過する.この時期,東慶寺に立ち寄りたいところだが,今日のテーマは鎌倉七福神廻りである.残念ながら東慶寺に立ち寄るのはまたの機会と言うことにして,官界は通過する.
 
<東慶寺前を通過>

<浄智寺>

▇境内の梅が見事
 10時15分,浄智寺入り口にある甘露の井に到着する.
 「…ここは鎌倉十井の一つですよ…」
と乏しい知識を絞り出して,一言だけ皆さんに紹介する.
 山門を潜って,趣のある石段を登る.
 「随分長い石段ですね…」
とどなたかが言う.
 わあ氏は内心で,
 ”しまった…!”
と思う.
 実は事前のコース案内で,亀ヶ谷坂というちょっと長い登り坂があるだけで,あとはほぼ平坦ですと説明していた.
 「まあ,ゆっくり登りましょう…」
ということで境内に入る.拝観料200円.
 境内の梅が咲き始めている.
 今日の仲間は芸術家ばかり.
 ”咲き始めた頃の梅が良いですね…”
 境内を超ユックリペースで,この辺りは絵に描きたいな…などと雑談しながら廻る.
 私は,
 ”今日は大分ゆっくりペースだな…鎌倉駅前で昼食を摂るとして…どこを廻ろうかな”
と使い古した頭の中のカンピューターを時々フル回転させる.

<梅が綺麗な境内>

▇お目当ての布袋尊
 順路に沿って境内を一巡してから,小さなトンネルを潜って,布袋尊の前に到着する.一同,順番にお参りを済ませる.
 先ほど北鎌倉駅前で一緒になった男ばかりのグループと,ここでまた鉢合わせになる.

<布袋尊の前にて>

<亀ヶ谷坂>

▇亀ヶ谷坂
 10時36分,浄智寺を出発する.横須賀線踏切を渡って,緩やかな登り坂を超ユックリペースで登る.自動車の往来が多くて落ち着かない.多数の観光客とすれ違ったり,追い越されたりしながら,10時55分,亀ヶ谷坂入口に到着する.すぐその先に建長寺が見えている.
 「…今日は七福神がお目当てなので建長寺はまたの機会にしましょう…」
ということにして,三叉路を左折,亀ヶ谷坂に入る.
 三叉路の脇に飲食店がある.ついでに建長寺にちなんで「けんちん汁」のことなどを披露する.内容は全て鎌倉の年寄り学校で聞いたことの受け売りである.
 亀ヶ谷坂に入ったとたんに,とても静かな雰囲気になる.
 「何回も鎌倉に来ているけど,ここを通るのは初めてだわ…」
とどなたかが感激しながら言う.

<亀ヶ谷坂>

▇薬王寺
 亀ヶ谷坂の峠を越えると,今度は八や九な下り坂になる.それこそ亀が転げ落ちそうな坂道である.
 11時10分,薬王寺入口に到着する.
 「今回,薬王寺は通過します…」

<薬王寺入口>

▇岩船地蔵
 11時1分,亀ヶ谷坂は横須賀線線路沿いの道にT字型に突き当たっておわりになる.この三叉路の右は化粧坂や海蔵寺方面になる.左に曲がると線路沿いの路地を抜けて寿福寺踏切方面に行ける.私達はこのT字路を左折する.
 左折する前に,三叉路に祀られている岩船地蔵を眺めながらちょっとだけ立ち休憩を取る.

<岩船地蔵>

<窟小路を抜ける>

▇護国寺
 横須賀線線路沿いの道を鎌倉駅方面へ向かう.
 11時20分,護国寺に到着する.一風変わった屋根が特徴の寺である.私の座右の書『かまくら子ども風土記』を見ても,この寺の記述がないので,良く分からないが,どうやら日蓮宗関係の寺のようである.

<護国寺を脇を通る>

▇窟堂(岩窟不動)
 11時23分,線路脇の道は寿福寺踏切で窟小路に突き当たる.ここで左折,鉄の井方面へ向かう.ここは狭い道ながら,結構,自動車の往来が多いので,余り歩きたくない道だが,由緒ある道である.
 11時25分,鎌倉彫再興碑に到着する.大きな石碑である.前掲書p.34によると,近代工芸として,鎌倉彫を再興した功績をたたえるもののようである.
 11時26分,鎌倉彫再興碑の直ぐ先にある窟堂に到着する.祭神は不動明王.前掲書p.34によると文治4年(1184年)から現在地に祀られているようである.

<窟堂>

▇川喜多映画記念館
 11時32分,川喜多映画記念館に到着する.敷地内の散策路を通り抜ける.境内の梅が見事である.
 今回は,館内には入らずにそのまま通過し,人通りの多い小町通りに突き当たる.
 11時36分,鉄の井で鎌倉街道に突き当たる.ここで窟小路は終わりである.この辺りは観光客で大混雑である.

<川喜多映画記念館>

<鶴岡八幡宮>

▇旗上弁財天入口
 11時42分,鶴岡八幡宮に到着する.沢山の観光客で賑わっている.
 今回の鶴岡八幡宮訪問は旗上弁財天参拝が目的である.鶴岡八幡宮の境内に入って真っ直ぐに旗上弁財天へ向かう.夥しい数の鳩とカモメが辺りを飛び回っている.鳩はまだしもカモメの大群はヒッチコックの映画を連想させるような不気味さがある. 

<旗上弁財天が祀られている源平池>

▇旗上弁財天拝殿
 橋を渡って源氏池の中にある島へ.島の突き当たりに旗上弁財天のお社がある.朱塗りの立派なお社が建っている.近くには遠足に来たらしい中学生で賑やか.

<旗上弁財天の社殿>

▇可憐な紅梅
 社殿裏手にある政子石を見物する.政子石の直ぐ近くにある紅梅がとても美しい.さすがに絵描きさんの集まりである.政子石よりこちらの紅梅の方に人気が集まる.
 ”そろそろ昼食の予約をしなければ…”
ということで,小町通りの「モア」を12時30分から9人分の予約をする.
 ”さあ,後ろの時間が決まってしまったぞ…”
 ここから先は,案内役の私が気が気ではなくなる.

<政子石付近の紅梅>

<宝戒寺>

▇宝戒寺の毘沙門天
 鶴岡八幡宮の横国大付属中小学校側の鳥居から外へ出る.鶴岡八幡宮沿いの細い道を抜けて,12時03分,宝戒寺に到着する.
 拝観料200円也を支払って慶大へ.報道に祀られている毘沙門天を拝観する.

<宝戒寺>

▇見事な梅
 拝観後,境内の梅を見て回る.実に見事.
 ”そろそろ,先を磯が名刈れば…”
 私は,「モア」と約束した時間が気になって仕方がないが,敢えて皆さんを急ぐようにけしかけることはしない.予定していた立ち寄り場所を少なくするだけ.

<宝戒寺の梅>

<妙隆寺と宇津宮稲荷>

▇妙隆寺本堂
 小町大路から裏路地に入る.自動車は通れないような狭い路地で左折,右折,また左折を繰り返して.12時16分,妙隆寺に到着する.
 何か行事があったらしく,余り広くない境内に張られていたテント何張かの撤収作業がお駒荒れていて慌ただしい雰囲気である.
 ※帰宅後,手持ちの資料で調べた範囲では,何の祭りか分からなかった

<慌ただしい妙隆寺の境内>

▇寿老人
 まずはともあれ,境内右手にある寿老人を詣でる.これで午前中の七福神廻りは終わりである.
 本堂の横手にある丸山定夫墓の脇を抜けて裏道に入る.

<妙隆寺の寿老人>

▇宇津宮稲荷
 路地を道なりに歩いて,12時21分,宇津宮稲荷に到着する.前掲書の記事を参考にして,宇津宮稲荷の説明を受け売りで皆さんに披露する.
 宇津宮稲荷の三叉路を右折して,自動車の往来の多い若宮大路に突き当たる.

<宇津宮稲荷>

▇終点の鎌倉駅前「モア」に到着
 若宮大路を横切って小町通りへ.
 予約時間の12時30分ぴったりに鎌倉駅前小町通り入口にある「モア」に到着する.
 参加者のどなたかが,
 「12時30分,(予約時間に)ピッタリですね…」
と驚く.
 「これでも,歩きながら,何時頃,どこを通ろうか絶えず頭の中で計算しているんです…」
と,ちょっとばかり,途中の苦労話を披露する.
 参加者を決して急かさずに,予定通りの時間でピッタリ終える…これ,結構,経験が必要である.いずれにしてもここで一次解散である.

<「モア」で懇親会・解散>

▇まずは乾杯
 「モア」は,修学旅行の生徒でほぼ満席の状態である.私達は一番奥の予約席に着席する.お馴染みの場所である.
 「…軽くビールでも飲みましょうよ…」
とどなたかが提案する.勿論異論はない.全てが成り行き任せである.
 ”コレデイイノダ!”
 私も,場ノ雰囲気が良かったので,めずらしく小グラスの生ビールでご相伴.
 ”乾杯!”

<まずはビール>

▇グラタンセットで会食
 続く食事は,全員グラタンセット.簡単でわかりやすい.この店のグラタンはなかなかなもの.美味しく頂戴する.

<グラタンセットのグラタン>

▇コーヒーブレーク
 食後,ホットコーヒーを賞味しながら雑談に花が咲く.
 「おやおや,歩数が一万歩越えていますよ!」
とどなたかが驚く.
 「えぇ! そうですか!」
と,何人かが,自分の歩数を確かめる.歩数には多少のばらつきがあるが,全員が一万歩を越えていることを確かめる.
 「でも疲れはないでしょう…」
と私が念を押す.
 「全然!! 疲れてないです!」
 すかさず,
 「(年配者には)ゆっくり無理せずに歩くのがコツなんですよ…」
と講釈する.
 ともあれ,今回のノンビリユックリ歩きは大好評である.案内役としても参加者に喜んで頂くのが一番嬉しい.
 参加者全員から,続けて同じような散策を企画して欲しい.鎌倉の歴史や社寺,遺構をテーマに案内してくれませんかとのこと.もちろん,鎌倉の一市民としても,多くの方に鎌倉に来て貰うのは大歓迎である.
 とりあえず,1ヶ月後に是非続きをやって欲しいという要望があったので,次回は観桜をテーマに源氏山公園を中心に散策することに決定する.
 日時集合場所なども内定しているので,関係の皆様には近々開催案内をお送りすることに決定.私もまたちょっと忙しさが増すが大歓迎である.

<「モア」のホットコーヒー>

▇無事解散・大船経由で帰宅
 少しでもアルコールが入ってしまうと,もう午後の部は歩く気がしなくなる.そこで満場一致で,13時40分頃解散.
 アルコールに弱い私は小グラスのビールでほろ酔い気分.まだ時間が早いので源氏山公園を経由して歩いて帰れば良いのだが,ほろ酔いともなればそんな気分にも馴れないので,大方の皆さんと一緒に横須賀線大船駅経由で帰宅する.
 この会が発展して,神奈美の講師企業になって,一日スケッチ旅行でも開催できるようになれば嬉しいなと思いながら,大船駅から路線バスを利用して帰宅する.

<ラップタイム>

10:00  北鎌倉歩き出し
10:06  東慶寺
10:15  浄智寺(10:36まで拝観)
10:55  亀ヶ谷坂入口
11:10  薬王寺入口
11:11  岩船地蔵
11:20  護国寺
11:23  窟小路
11:26  窟堂(11:30まで拝観)
11:32  川喜多映画記念館(11:34)
11:36  鉄の井
11:42  鶴岡八幡宮()
12:03  宝戒寺(12:08まで拝観)
12:16  妙隆寺(12:18まで拝観)
12:21  宇津宮稲荷
12:30  鎌倉駅前着(モア)

[散策記録]

▇水平距離      4.26km

▇沿面距離      4.28km

▇累積標高(+)    78m

▇累積標高(-)      92m

▇所要時間(休憩時間込み)
 北鎌倉駅発      10:00
 鎌倉駅着       12:30
 (所要時間)         2時間30分(2.50h)
 水平歩行速度   4.26km÷2.50h=1.70km/h
                                                                           (おわり)
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