中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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セピア色の画集;フェルトペン画;60年前の自炊生活(3);床勉

2020年06月03日 04時34分23秒 | 趣味三昧:セピア色の画集

        セピア色の画集;フェルトペン画;60年前の自炊生活(3);床勉

2020年6月3日(水)

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 60年余り昔のスケッチ3枚目.
 これも学生時代に寝屋川で間借り生活をしていた頃のフェルトペンで画いたスケッチ.故郷信州の母に送った絵手紙の中の一枚である.母が大切に保管してくれていたので,今は私の手許に戻っている.今はすっかりロートルになってしまった私にも多感な青春時代があったことの証拠である.この絵を画いたのは昭和33年頃.和足がまだ20歳代前半の頃である.未熟な青年が画いたスケッチだと思ってご覧いただければ幸いである.
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 あの頃,私は寝屋川から京都まで通っていた.なぜ寝屋川に下宿? それは部屋代が安かったから.でも,通学するのは結構大変だったので,結局は京都の浄土寺南田町(といったかな?)というところへ引っ越してしまった.
 ・・・寝屋川時代.
 もちろん当時の貧乏学生だから持ち物はごく僅か.
 寒いときは,さっさと寝床を敷いて潜り込む.そしていわゆる「床勉」をしていた.そんな日常を自慢のフェルトペンでスケッチしたのがこの絵である.
 絵の右下に何かノートのようなものが見えているが,今となっては何のノートを開いていたのか全く思い出せない.枕元に積んである雑誌はどうやら「オール読物」らしい.突き当たりの壁は・・・良く覚えていないが多分塗りっぱなしの土壁だったような気がする.
 この絵の裏には,例によって母への手紙が書き添えてある.金釘流のへたくそな字である.そこにはこんな事が書いてある.この文章を読んで,母は何を思ったんだろうか.今となっては確かめようもない.
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 床勉
 自慢のジャーにお湯を一杯入れて時々紅茶や緑茶を入れてのみます.そして息抜きのために月刊雑誌を手元にうず高く積んでおきます.時には息抜きが過ぎて小説許り読んでしまう夜もあります.
 お茶のため眼がさえ辺りがすっかり静まり返り時計の音許り大きく聞こえる頃になると,足を入れている炬燵の火がなくなり,お湯も残り少なくなります.
 目の前には何時も古びた畳とすき間のあいた荒壁があります.スタンドの光で陰影がものすごい形で荒壁の上をおどります.
 左のごちゃごちゃした物は洗濯物とレインコートのレスリングです.
 日中はふとんがこの上にのさばります.
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 今読み返すと汗顔の至りであり,意味が良くわからないところもあるが,この絵手紙を見た母は何を思っていただろう.私ももう十分に恒例である.向こうで私が来るのを待っている母に会ったら是非聞いてみたいなとおもっている.
 勿論,当時はガスなどない.暖房は小さな炬燵だけ.勿論当時は電気炬燵ではない.いちいち炭を起こして入れていた.お湯も薪を焚いて沸かしたもの(後に石油コンロをかったが・・・).
 買い物も今のようにビニール袋のような便利な物はなかったので,古新聞,竹の皮などを入れ物に使っていたし,必ず買い物袋持参で買い物をしていた.そういえば肉は百匁単位で買っていたが,百匁を1食で食べてしまっていたので今思えば随分大食いだったなと思う.もっとも肉は高いので滅多に買わなかったけど・・・
                            (第3話終わり)
第4話の記事
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