気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

あるキジバトの話

2019年07月16日 | 鳩の仲間

一ヶ月ほど前、我が家の西側の窓から見える木の中に 一組のキジバトが営巣しました。
日に何十回もその窓の前を通りますが、いつ見てもキジバトは巣の中にすわっています。

豪雨の日も強風で枝が大きく揺れる日も キジバト夫婦は交代で卵を抱き続けました。
晴れた日には木漏れ日がさして キジバトは気持ちよさそうに目を閉じていました。

巣を発見してから二週間余り。そろそろヒナが孵るのではないかと期待が高まります。
その朝、いつものように窓を細く開けて見ると、巣の上にキジバトの姿がありません。
気になって何度も様子をうかがいましたが、結局、キジバトは戻ってきませんでした。

数日後、木が植えられている隣地の地主さんとお話しする機会がありました。
キジバトが姿を消したことに気づいた地主さん、巣の中を覗くと巣は空っぽ。
跡形もなく卵がなくなっていたそうです。

住宅密集地ながら周囲には田畑も残っていて イタチやヘビも出没する土地柄です。
孵化を目前に天敵に襲われ なす術もなく卵を奪われてしまったのかもしれません。

キジバトは、数も多くあちこちにいる見慣れた野鳥ですが、
抱卵して雛を孵し一人前に育て上げるのは容易ではないのだと、あらためて実感した出来事でした。



右の方向へ飛び立つ瞬間を待ちましたが、キジバトは左の方へ。
野鳥撮影は思い通りには行きません。








キジバト(雉鳩)Eastern turtle dove 全長約33㎝
ハト目ハト科キジバト属



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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
キジバトの嘆き (イケリン)
2019-07-16 08:35:39
ロメオさん
こういうお話を聞くと、自然界で子孫を残すのがいかに大変なことか改めて認識させられますね。
襲う方も生きるのに必死で、あらゆる場所にアンテナを張ってチャンスを狙っていることでしょう。
イタチも蛇も木登りができるだけに一度狙われたら防ぎようがないように思います。
ひなの誕生を楽しみにしておられたロメオさん以上にキジバトの嘆きは大きいのでしょうね。
自然界を生きることの厳しさを痛感します。
個体数が多いが (みやまさ)
2019-07-16 09:44:05
おはようございます。

身近なキジバトで人家の近くに営巣して
守られている様ですが自然界では大変なのですね。残念ですが仕方ないのですね。
ロメオさん、キジバトの抱卵 (takaちゃん)
2019-07-16 12:00:37
天敵にやられてしましましたか。  とても残念でとしたね。  キジバトの表情も悲し気です。  でもキジバトの抱卵そのものを見るのは、とても難しいと聞いていましたが、途中まででも見られたのは、少しは救われましたね。
私も朝一番に、イソヒヨドリ三羽が隣家の屋根に来ましたが、良く見ると雛鳥でした。  
こんにちは (ここあ)
2019-07-16 14:34:23
ロメオさん、こんにちは。
えっ!そうだったんですか!楽しみにしていた雛の誕生や子育てができなくなったキジバトさん夫婦たちとロメオさん、とても悲しいですね。私も期待していたので、とても残念です。森の中と違って、住宅地の方が安全だと思っていたのに、案外敵は近くにも居たのですね。やはり自然界は厳しいですね。雛たちが見たかったですね。
キジバトさんたちは、ここは危険だと思うと、もう戻っては来ないものなのですね。どこかまた別の所で、新しい巣に雛たちが孵るといいですね。


イケリンさん (ロメオ)
2019-07-16 15:50:12
こんにちは。いつもコメント頂きありがとうございます。
仰る通り、自然界は食うか食われるかの厳しい世界なのですね。
ヒトの造った住宅地でも生存競争が繰り広げられていると実感できました。
ヘビやイタチは側溝を利用して巧みに移動しているようです。
キジバト夫婦は気の毒でしたが、へこたれずに繁殖を成功させることでしょう。
みやまささん (ロメオ)
2019-07-16 15:52:58
こんにちは。いつもコメント頂きありがとうございます。
人の背丈ほどの木に営巣していたのでカラスには見つかりませんでしたが、
地上からやってくる天敵は防げなかったようです。
ヒナの姿が見られず、ほんとうに残念でした。
takaちゃんさん (ロメオ)
2019-07-16 15:56:01
こんにちは。いつもコメント頂きありがとうございます。
小枝を集めた巣は、いまでも木に残っているので、目に入るたびに寂しくなります。
写真のキジバトは公園で撮りました。
カメラは向けず、そっと見守っていたのですが、自然界は厳しいですね。
イソヒヨドリ、無事に巣立って良かったですね。
ここあさん (ロメオ)
2019-07-16 16:01:51
こんにちは。いつもコメント頂きありがとうございます。
キジバトはしばらく家の周りでデーデーポッポ…と鳴いていましたが、だんだん声が遠ざかって最近では聞こえなくなりました。
どこか別の安全な所で再び営巣したのかもしれませんね。
地主さんも巣の存在を知らせてから、毎日キジバトを確認していたそうです。
野鳥に関心のなかった方にも「いじらしい」と言って頂けたのは唯一の成果です。
キジバト (『孤 独』)
2019-07-16 20:55:29
こんばんわ

そうですか~
それは残念でしたね (>_<)

ハトは21日で孵ります
子どもの頃に伝書鳩を飼っていましたからね
2個の卵を産んで通常は♀と♂が孵ります

カラスにやられたのかもしれませんね
孤独さん (ロメオ)
2019-07-17 07:02:10
おはようございます。いつもコメント頂きありがとうございます。
伝書鳩も飼いならすと可愛いでしょうね。(^^)
いつの間にか巣を構えて、気づかないうちに姿を消したキジバトでした。
前日の夕方にはいつも通り抱卵していたですが…
卵のカケラも残っていないので、蛇の仕業では?と考えました。

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