中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

ヤジを根絶しよう!野球がもっともっと楽しいスポーツになるために!

いまだに野球界にはヤジがはびこっている!

お互いが気持ちよくプレーするために、野球界からヤジを根絶しよう!

 

〇ヤジがひどい…

いや、ヤジがひどかったです。

お恥ずかしい話、私のチームです。

今年度初の練習試合が行われた際、ヤジがひどく、何度も注意しました。

私は2020年度に現任校に異動し、この試合が選手たちのプレーを見る最初の試合でした。

 

練習再開後に野球部の教科書を用いてヤジは許されないという話もしていたのですが、もはや癖になっていて、とっさに出てしまうという感じでした。 

www.taguchizu.net

↑野球部の教科書はこちらです。 

 

また、ヤジではないと思っていた発言もあったようです。

特に1年生がひどく、少年野球である意味徹底されていた様子です。

「やるぞやるぞ!」

「落とせ落とせ!」

「ピッチャーストライク入らねーぞ!」

のような発言があった他、ジャッジにも平気で不平不満を言っていました。

今後はないように指導していきますが、少年野球でもまだヤジ文化が根強いのかなと感じました。

そういえば、前任校もはじめはヤジを言っていたなと思い出しました。

 

〇そういえば自分も…

よくよく考えると自分も小学生のときに、ヤジを教えられました。

コーチの人にだったと思いますが、

「やるぞやるぞ!」

「落とせ落とせ!」

「ピッチャービビってる!!」

などと言わされていました。

そのコーチに人格的に問題があるというわけではないと思います。

中学生のときも同じように教わりましたし、高校生や大学生のときは教わっていなくとも自分たちで考えて声で相手を攻撃し、それで少しでも優位に立とうという考えがありました。

ようするに、特定の人の人格的な問題というよりは、昔の野球界では当たり前にあることだったのだと思われます。

もちろん、それは良いことではないでしょう。

 

私は大学生のときに軟式野球の首都大学リーグに所属していました。

その当時のライバルは創価大学と東京電機大学で、全国大会出場を3校で争うことが多かったのですが、私が大学4年の春季リーグでは最終節前の時点で創価大学が1位、東京電機大学と2位を争っており、その勝者が創価大学との決勝トーナメントを戦うことになっていました。

東京電機大学と私の大学の試合は超接戦で、スコアで見るとかなりの名勝負でしたが、勝った後、私はすごく憂鬱な気持ちになったことを覚えています。

ヤジ合戦になってしまったからです。

もちろん私も積極的にヤジを言ってしまっていました。

勝ちたい一心でヤジを言ってしまっていましたが、終戦と同時になんだかむなしい気持ちになったことを覚えています。

スコア的にも凄まじい名勝負だったはずなのですが、味方の誰かが活躍した記憶も無ければ、相手の活躍で悔しい思いをしたといった記憶も全くありません。

今となっては、ヤジ合戦になってしまった、ただただ憂鬱な試合としか覚えていないのです。

最後の春季リーグに向けて、あんなにがんばってきたのに、こんなにむなしいことは無いと思います。

もしかしたら、ヤジを言わせてしまっている野球界は子どもたちにそんな思いをさせてしまっているのかもしれません。

もちろん、ヤジを言われる方も嫌な気持ちになるに決まっています。

 

〇他の方の意見!

ヤジについてはたまたまタイミングよく、こんな記事を見つけました。

https://real-sports.jp/page/articles/418000424730100539?fbclid=IwAR3voYKWbmC62AIdRj6BVfR2BHw7YMAQ_mqMbrX5Mh7OLA1xMLHvX2IF6mc

 

こちらの記事で言及されているように、ヤジは特に低学年ほど多く、大人の影響が大きいと考えられます。

私は海外の野球には詳しくはありませんが、いろんな方のお話を伺うに、海外ではヤジはあまり多くなく、日本の悪しき野球文化と言っても良さそうです。

これは非常に悲しいことだと思います。

 

また、YouTuberのトクサンも以前、このような動画をアップしてくれています。 

www.youtube.com

こちらの動画はかなりの反響を呼んでいました。

これらの記事や動画のように、ヤジを無くそうという動きはありますし、実際、減ってきてはいますが、特に低年齢層でまだまだ残っているのが現状だと思います。

 

私は以前、このような記事を書きました。 

www.taguchizu.net

ヤジを言うのではなく、むしろファインプレーやガッツ溢れるプレーは相手であっても称えようという趣旨の記事です。

現任校ではまだ根付かせることができていませんが、これまでに指導したチームでは実践し、相互にさらに良いプレーが出たり、相手チームもプラスの声かけをし始め、楽しい試合が増えたりといった良い効果がたくさんありました。

ヤジではなく、むしろお互いに相手のプレーを称え合う声が一般的になれば、もっともっと野球は楽しいスポーツになると思います。

 

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↑もちろん、スポーツマンシップの観点からもヤジは良くないですよね。

 

野球がもっともっと魅力的なスポーツになるために、まずは現場で指導する大人が変わることが求められているのではないでしょうか?

みなさんの手で野球界からヤジを根絶していきませんか?

 

(追記)

ミーティングを行ったり、練習試合を繰り返す中で私のチームの選手たちの意識も変わってきました。

もう最初にあげたようなヤジがひどい状態ではなくなっています。

逆に言えば、子どもたちは素直なので、指導者の指導次第だということですよね。

 

関連記事です。 

www.taguchizu.net

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