2020.6一般質問 狭あい道路拡幅について(コロナ)

渡辺 厳太郎

 

先日、町田市議会で行いました一般質問の原稿を投稿します。

①町田市の財政状況について、②経済観光施策について、③狭隘道路拡幅整備事業について、と3項目通告してあり、こちらは「③狭隘道路拡幅整備事業について」質問したものです。

 

 

 

この質問に先立ち①の「町田市財政状況について」で、新型コロナウィルス感染症の影響を受けた町田市の現状と今後の財政出動の考え方を伺い、拙速な財政調整基金の取り崩しに警鐘を鳴らしながらも、

https://ameblo.jp/gentarowatanabe0212/entry-12604605098.html

 

 

 

 

予定されながらも滞っている公共事業を加速化させることにより、災害に強い街づくりと、市内経済循環を図り、市内事業者を守っていくべきとの観点からの質問です。

 

「福祉」と言いますと、多くの方々は高齢者福祉や障がい者福祉、児童福祉などを連想されると思いますが、道路施策も通行する多くの市民の最大の福祉施策だと私は思います。

 

 

 

【檀上質問】

項目3の「狭隘道路の拡幅整備事業について」の(1)狭隘道路の拡幅整備事業の現状と課題について質問をさせていただきます。

 

狭隘道路拡幅整備事業についてでありますが、

本事業は1994年度に事業開始され26年が経過しておりますが、現在も安全で快適な住環境と災害に強いまちづくりの推進を目的として、事業展開していると認識しています。

 

市民の方は本事業の趣旨や重要性をご理解し、多くの申請をされているようですが、市がその需要に応えきれず、舗装整備が実施されるまでお待ちいただいている状況があると聞いています。

 

そこで、本事業の内容及び現状と課題についてお聞きします。

 

 

 

答弁【木島副市長】

私からは、項目3の「狭隘道路の拡幅整備事業について」に、お答えいたします。

本事業は、良好な住環境の確保と災害に強いまちづくりを目的としまして、幅員4m未満の道路を建築基準法で定められた4mの道路幅員が確保されるよう、土地所有者の皆さまのご協力のもと、用地をご寄付いただき、市が舗装整備を行う事業でございます。

事業の流れといたしましては、まず事前の相談を行い、土地所有者から道路拡幅用地の寄付申請をいただき、その後の手続きは市が行ってまいります。

まず、測量を行い、拡幅用地が確定しましたら、その土地の所有権移転登記を行います。

そして、舗装整備を行い、最後に土地境界図を作成し、終了となります。

土地所有者の皆さまには、本事業の趣旨に、ご理解ご協力をいただいておりまして、大変多くの申請をいただいているところでございます。

そのため、現在は所有権移転後、舗装整備までに、およそ4年程度お待ちいただいているのが現状でございます。

申請者の皆さまには、この舗装整備工事までに時間がかかる状況を事前相談の段階からお伝えし、ご理解をいただいているところでございますが、所有権移転登記後、早期に実施に至っていない点につきましては、やはり課題であると認識しております。

 

 

 

再質問1【厳太郎】

本事業の現状と課題がわかりました。

 

また、トラブル等のないように丁寧に説明していただいている事もわかりました。

 

ですが、早期実施に至っていない以上、根本的には課題が解決していないのではないかと感じます。

 

そこで、今年度予定している狭あい道路拡幅整備事業はどの程度の規模なのか確認していきたいと思います。

 

それでは、現在の工事待機件数・今年度の工事予定件数・予定している契約方法、そして、昨年度の契約実績として、何社と契約したのか、その相手は市内業者なのかを教えてください。

 

 

 

答弁1【道路部長】

2020年5月末時点での工事待機件数は52件でございます。

例年およそ13件程度の工事を行っており、今年度も同程度の件数を予定しております。

契約方法は見積競争により契約業者を選定いたします。

2019年度は4社と契約いたしました。契約相手方は市内事業者でございます。

2020年度も複数の事業者と契約予定でございます。

 

 

 

再質問2【厳太郎】

確かに、例年13件の整備で待機が52件では4年待ちですね。4年は長いですね。

 

本事業は申請されている方にとって重要である事は言うまでもありませんが、町田市にとっても重要な事業であり、災害対応の観点においては特に重要であると私自身は考えています。

 

それは、狭あい道路の拡幅整備が車椅子やベビーカーの通行等、市民の日常生活において安全で安心して通行できるようになる事や緊急時の車両の通行等、人命救助に直結する事業であるからです。

 

実際、私の所にも早期実施を希望する声が多く届いており、早期実施に向けて市として力強く取り組んでいくべきであると考えています。

 

それは、単に早く実施してほしいという事ではなく、市民の方は救急車や消防車といった緊急車両の通行に強い不安を感じている方もいらっしゃるからです。それは、その道路に面している人だけではなく、その道路を利用する全ての人の不安であります。

 

心待ちにしている多くの市民に対して事前に説明するだけではなく、早期実施を実現し、直ちにその不安を取り除くべきです。

 

「福祉」と言いますと、多くの方々は高齢者福祉や障害者福祉、児童福祉などを連想されると思いますが、道路施策も通行する多くの市民の最大の福祉施策だと私は思います。

 

早期実施が多くの市民の要望である事を改めて認識していただきたいと考えています。

 

現在、新型コロナウイルスの影響により、多くの市内事業者は収入が激減する一方で、固定費等の支出は続いており、疲弊しています。

 

倒産する企業が全国的に相次いでおり、この問題は町田市も例外ではないのではないでしょうか。

 

災害への対応も急がなければならない中において、市民に必要とされているこのような事業を早期に前倒しして実施し、市内業者が受注する事で、市内経済の活性化を図るべきだと考えますがいかがでしょうか。

 

 

 

答弁2【道路部長】

狭あい道路拡幅整備事業は市民の安全・安心な生活に寄与する事はもとより、工事期間の短い小規模な工事を数多く発注する事から、事業者にとっても資金面で即効性のある事業であると考えております。

市内の経済を回復するためにも、財政状況を勘案しながら、早期に実施できるよう検討してまいります。

 

 

 

再質問3【厳太郎】

早期実施は事業を心待ちにしている市民の需要に応える事と、市内事業者への支援対策という2つの要素を持ち合わせています。

 

今、早期に実施する事の意義をこれまで以上に受け止め、最大限の努力をしていただきたいと思います。

 

最後に、早期実施に向けた意気込みを市長からいただきたいと思います。

 

 

 

答弁3【市長】

この度の新型コロナウィルス対策はスピード感が大切であると認識しています。

 

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言が解除され、市内経済、そして市民の皆さまの生活立て直しのための取組を積極的に進めていくことが急務であると考えております。

議員ご指摘の緊急車両の通行に関しても重要であることから、本事業も早期実施に努めてまいります。

 

 

 

まとめ【厳太郎】

ありがとうございます。

新型コロナウィルス感染症の影響に対する経済対策として、公共工事を早期に実施していく!との力強いご答弁、感謝いたします。

 

早期実施を強く望んでおります。

 

以上で今議会の私の一般質問を終了いたします。

 

ありがとうございました。