素材は
NEO HIMEISM 様からお借りしております。
「進撃の巨人」の二次創作小説です。
作者様・出版者様とは関係ありません。
二次創作・BLが嫌いな方は閲覧なさらないでください。
リヴァイが両性具有設定です。苦手な方は閲覧なさらないでください。
「リヴァイは居るか~、髪結いのケニーがやって来たぜ!」
「うるせぇぞ、ケニー。そんなに大声出さなくても聞こえてる。」
リヴァイがうんざりしたような顔をしながらそう言って部屋から出ると、そこには仕事道具一式を抱えたケニーが立っていた。
「おいケニー、その荷物はなんだ?」
「長屋の家賃を滞納しちまって、その所為で大家から追い出されちまった・・」
「おいおいおい、まさかここに住まわせろとか言うんじゃねぇだろうな?」
「そのつもりで来たんだが・・悪いか?」
「ふざけるな。ただでさえ隊士の数が増えて屯所が手狭になっているってのに、居候にやる部屋はねぇよ。」
「わかったよ。あ、そういやぁ、お前ぇにお座敷のご指名だ。」
「こんな昼間からか?変な物好きもいるもんだな。」
リヴァイはケニーから話を聞いた時微かに嫌な予感がしたが、ケニーを部屋へ招き入れた。
「リヴァイさん、お茶をお持ち致しました。」
「入れ。」
「失礼致します。」
エレンがリヴァイの部屋に入ると、丁度リヴァイがケニーに髪を結って貰っているところだった。
「あ、すいません・・」
「いや、大丈夫だ。」
エレンは、美しくケニーによって結われたリヴァイの髪を見つめていた。
「それにしても、変わり者も居るもんだな。昼のお座敷を呼ぶなんてよ。」
「リヴァイさん、これから出かけるんですか?」
「あぁ。暫く土方には屯所には戻らねぇと伝えておいてくれ。」
「わ、わかりました。」
「じゃぁ、行ってくる。」
エレンは何かリヴァイに声をかけようとしたが、結局何も言えずに黙って彼を見送る事しか出来なかった。
「こんにちはぁ、李花どす。」
リヴァイがお座敷のある料亭の一室に入ると、そこにはジークと美禰の姿があった。
「すっかり化けたものね。」
「だろう?こんなのに迫られたら、あんたの婚約者も骨抜きにされちまうのも仕方ないな。」
「お黙りなさい!」
ジークの言葉に激昂した美禰は、そう叫ぶと彼の頬を平手で打った。
「気が強い女は、これだから嫌なんだ。」
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