3/23 『なぜあの人と上手くいかないのだろうを紐解くワークショップ』を開催しました

3/23に東京で『なぜあの人といかないのだろうを紐解くワークショップを開催しました。

このタイトルを聞いてどうでしょう?ブログを読んでくださっている皆さんにも「上手くいかないあの人」の顔が浮かんでくるのではないでしょうか。

上手くいかなのは、立場の違い、意見の違い、性格の違いなど、いろいろあると思いますが、ここでは『心の成熟度の違い』を切り口に紐解いていきました。

 

成人意識発達理論とは

みなさんの周囲にも、20代なのにずいぶん落ち着いて器が大きい若者もいれば、50代なのに自分中心で幼い人もいのではないでしょうか。

いわゆる「心の成熟度」は実際の年齢と比例しないことを感じている方も多いと思います。

ハーバード大学のロバート・キーガンは成熟度には4段階あり、特徴があることを解き明かしました。最初の段階は「利己的段階」といい、その後「他者依存段階」、「自己主導段階」「相互発達段階」と成熟度が増していきます。

 

利己的段階・・・自分中心で、自分の欲求を適えることが大事。成人人口の10%。

他者依存段階・・・集団に属することを好み、集団の慣習にしたがって判断・行動する。成人人口の70%。

自己主導段階・・・自分の価値観を理解し、それに従って生きる。成人人口の20%。

相互発達段階・・・自分の価値観を手放し、他者の価値観を取り入れ、常に自分をアップデートし成長する。成人人口の1%未満。

 

強烈な利己的段階の人がいて振り回されたり、全員が他者依存段階でリーダー不在である。
みなさんの近しい同僚や友人、家族、そして自分自身の顔が浮かんで来ませんか?

 

なお、成熟しているほど偉く、そうでないと劣っている、そんな優劣はありません。

この世界に様々な段階の人がいることは当然であり、各段階それぞれの強みを活かして生きていく。また、メンバーの次の成長を狙うとすると、何が必要なのか?論理を知ると、そこまで考えることができます。

 

プログラムの内容

午前は『成人発達理論』を座学で学び、発達の観点から自身の組織を振り返る。午後はまた別途、自分が所属する組織やグループを俯瞰して、課題を共有し、新しい打ち手を考えていただくワークを実施しました。参加者同士で、実際の職場の状況をシェアしながら、「自分だったらこうする」という提案をしていただき、新しい気づきにつながったようです。

様々な業界の方が参加してくださったので、普段は触れ合わない人と思考の方からもらう意見は新鮮だ、とおっしゃって頂きました。

 

ワークショップを実施してみて

ワークショップを実施して、参加者の皆さんが、様々な段階の人たちが集まった多様性ある組織が、上手く機能するためにはどうしてらいいのだろう、という視点を持ってくださったことが伝わり、とても嬉しく思いました。

私自身が、22年間、会社組織で働いて、コミュニケーションに苦労してきました。

勝手に仕事を引き受けてくる自分勝手な上司、自分が一番じゃないと気が済まない同僚、指示待ちの部下など、その時代その時代で困ったことがありました。その時、意識は「私を困らせてくる相手」に向かっていて、怒りや悲しみを感じてきたのですが、成人発達理論を知ると、「まず自分はどうなのか」と、自分の器について考えることが増えました。理論を通すと自身の未熟さも、よくわかります。他責より、自責の方が何倍も可能性があります。できれば自身も他者も成長していける人になりたいと思えるようになったのです。

今回、参加してくださった皆さんが、成人意識発達理論を通して、ご自分の、周囲の方の成長を後押しできる人なったら、こんなにうれしいことはありません。

この場を借りて、共催の植田さきコーチ、矢澤聡子コーチに感謝を❤️

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