密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

バイデン新政権中心人事 女性・有色人種多数任命



サンクスギビングは民族大移動の時期だ。飛行機のチケットの価格も跳ね上がる。
お金のない学生は長距離バスで帰郷する。今年は、伝統を中止しなるべく大勢のパーティー
移動を慎むようのバイデン時期大統領は声明を発した。
もちろんトランプは我関せず。自分の権力維持をあれこれ模索する。
ちょっと心配していた、ターキーん大統領恩赦は行われた。なんと白いターキー!!
ターキーに罪はないが、何おかいわんやだ。


いつもはフロリダのステイツパークでDさん親族一同の大家族サンクスギビングだが、今年はNYで二人だけの夕食。ターキーは二人では無理なのでチキン。

このくらいは楽勝、と思っていたが、半分しか(ほとんどDさん)食べられなかった。
歳のせいか、お肉の消費量がぐんと減っている。ターキーなんて苦行以外の何物でもない。
クリスマスは、参鶏湯に挑戦してみようか。そして我が家はおせちも、、、次々に訪れる、
伝統行事。とにかくCOVID-19のおかげで、今年はターキー責めから守られた。


友人はいつものストアーで小さめとオーダしたら14ポンド(6350g!!を家族3人で)のターキーが来たそうだ。8ポンドは売り切れ続出だったらしい。


だいたい例年、どの家もターキーは食べきることはほとんどない。翌日から延々とターキーサンドイッチが続く。正月のお餅状態だがお餅は臭わない。人種の違いか、習慣の違いか、アメリカの友人たちは、このサンドイッチがまたいい、という。お餅なら大歓迎なんですが、、、


さて、枕が長すぎました。本題は、バイデン新政権人事。冒険的な新人は選ばず、安定した
適切な状況対応ができる人事かつ女性や有色人種の比率がこれまでの政権にはない高さだ。

ジョー・バイデン次期大統領の政権移行チームが23日、国務長官など重要閣僚の候補を発表した。
国務長官には、長年にわたってバイデン氏を補佐してきたアントニー・ブリンケン氏(58)が指名された。気候変動問題を担当する大統領特使には、ジョン・ケリー元国務長官があてられる。


米メディア報道によると、財務長官には、米連邦準備制度理事会(FRB)のジャネット・イエレン前議長(74)が女性として初めて指名される見通し。


バイデン氏は閣僚候補の発表後に声明を出し、「アメリカが交渉の場で主導的な立場に戻り、世界がひとつになって難題に立ち向かうよう働きかけ、私たちの安全保障、繁栄、価値を推進するためのチームが、(政権発足)初日から必要だ。それがこのチームの中心的役割だ」とした。


閣僚や大使など、人事案の一部は上院の承認が必要となる。

米メディアはイエレン氏が財務長官に指名される見通しだと報じている


ドナルド・トランプ大統領は、大統領選で不正があったとする立証されていない主張を続け、選挙結果をめぐって法廷で争う姿勢を取り続けている。ただ、トランプ氏は23日夜、バイデン氏による政権移行手続きの開始を認めることをツイッターで表明した。トランプ氏に対しては、敗北を認めるよう求める声が高まっている。


政権移行の手続きを担当する一般調達局(GSA)のエミリー・マーフィー長官は、バイデン氏にあてた手紙で、連邦予算630万ドルや連邦政府の設備を政権移行手続きに使えるように許可すると伝えた。大統領を正式に選ぶ12月14日の選挙人による投票では、バイデン氏が当選に必要な270票を大きく上回る306票を獲得し、232票を得るトランプ氏を破る見込みとなっている。


重要閣僚の顔ぶれ
外交を担う国務長官に指名される見通しのブリンケン氏は、バラク・オバマ前大統領の政権で国務副長官や副大統領補佐官(国家安全保障担当)を歴任した。同政権でバイデン氏は副大統領を務めた。


ブリンケン氏は人事案の発表後、「ここ15時間の間に、友人や同僚にたくさんの言葉をかけてもらい、身が引き締まる思いです。国務長官に指名されたことを正式に発表できて、光栄に思います。承認されれば全身全霊で使命を全うします」などとツイートした。


バイデン氏は西側同盟国との関係を再強化する方針を示しており、ブリンケン氏はそうした外交を推進するとみられる。


国家情報長官には、初の女性となるアヴリル・ヘインズ氏が指名された。同氏は中央情報局(CIA)副長官や、副大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めた。


国土安全保障長官には、アレハンドロ・マヨルカス氏がラティーノ(中南米系)として初めて起用される。同氏はオバマ政権で、国土安全保障省の副長官を務めた。


国家安全保障担当の大統領補佐官には、ジェイク・サリヴァン氏が指名された。同氏はオバマ政権2期目に、バイデン副大統領(当時)の国家安全保障担当の補佐官だった。


国連大使には、リンダ・トーマス=グリーンフィールド氏が選ばれた。同氏もオバマ政権で2013~2017年、アフリカ問題担当の国務副長官を務めるなどした。


大統領特使に起用されたケリー氏は、気候変動問題を専門とする高官として初めて国家安全保障会議(NSC)に出席する。

パリ協定に署名したケリー元国務長官が、バイデン次期政権の気候変動問題担当の大統領特使に起用された


ケリー氏はオバマ政権の2期目に国務長官を務め、2016年にアメリカ代表として地球温暖化対策のパリ協定に署名した。トランプ政権はパリ協定から正式に離脱したが、バイデン氏はできる限り早期に復帰する意向を示している。


ケリー氏は2019年、世界の指導者や有名人らと、炭素排出の実質ゼロを目指すグループを設立した。今回の指名が報じられると、ケリー氏はツイッターで、「アメリカはもうすぐ、気候危機を正当に、国家安全保障にとっての緊急な脅威として扱う政府を手に入れる」と発言した。


ケリー氏は上院議員を28年間務め、外交委員会の委員長にもなった。2004年大統領選では民主党候補になったが、共和党現職のジョージ・W・ブッシュ大統領(当時)に敗れた。


今年の大統領選ではバイデン氏を支持し、同氏の選挙運動にも加わった。


財務長官への起用が報じられているイエレン氏は、ビル・クリントン政権で米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務めた。


2007年の金融危機とその後の景気後退から、経済を回復させるのに一役買ったと評価されている。FRB議長時代には、金融政策が国内労働者や格差に与える影響を重視していたことで知られる。2018年にはトランプ大統領が伝統を破り、イエレン氏を議長の2期目(任期4年)に指名しなかった。


家庭医と小学校教員との間に生まれたイエレン氏は、ニューヨーク市で育った。ブラウン大学で経済学の学位を取得し、イェール大学で博士課程を終えた。これまでFRBで勤務したほか、カリフォルニア大学バークレー校で教授を務めた。夫はノーベル賞を受賞した経済学者ジョージ・アカロフ氏。


BBCのバーバラ・プレット=アシャー米国務省担当編集委員は、バイデン氏の政権移行チームが発表した人事案について、アメリカがトランプ政権の激動の4年を経て、以前のように国際舞台での役割に復帰するつもりだという意思表示だと解説している。


(英語記事 John Kerry named as Biden's climate tsar/Yellen tipped as first US female treasury secretary)


国務長官指名のアントニー・ブリンケン氏ユダヤ系で、ホロコーストサヴァイバーの家系だ。インタビューでも、彼の養父の収容所経験に言及した。人権擁護に厳しい姿勢も持つと言われている。


ジョン・ケリー氏は、ベトナム戦争の英雄で、彼の英断で窮地に陥った小隊全員の命を救ったことで勲章を得、また上官命令無視で非難された。帰国後、反戦運動を展開し、議会で演説もした(冬の兵士)この人に大統領になって欲しかったし、もしそうなっていたら、イラク戦争であれだけの人が死なずに済んだだろう。


国連大使指名のリンダ・トーマス=グリーンフィールド氏は、見た感じでも、本当に知性のある立派な方だ。


任命された人々は全て知性と教養がにじみ出ている。
知性は大事だ、、、と改めて思う。知性のある人をしばらく見ていなかったので(毎日トランプとその周辺がTVで登場する)、ほっとする感じだ。


財務長官にはエリザベス・ウォーレンの名も上がっていた。また労働長官にバニーサンダースの声もある。しかし両者とも、上院議員で、民主党は、1月5日のジョージアの上院議員に議席の決選投票に勝たなければ上院をコントロールできない。一議席も減らせない状況で
この二人を入閣かせることは難しい。


国土安全保障長官指名、アレハンドロ・マヨルカス氏はラティーノ(中南米系)キューバからの移民。キューバの共産主義政権に迫害されたフロリダのキューバ移民にトランプが、バイデンは共産主義・社会主義政府をつくる、というデマを振りまいた結果、フロリダのラティーノ票が一気にトランプに動いた。アリゾナなどトランプ政権を目の当たりのしているラテン系はバイデン支持に動いた。こうした中、国土安全保障長官を問い自社であるラテン系、キューバ移民である、マヨルカス氏を指名し、当事者の手による問題解決を図ることは、必要なことと思う。白人による移民の優越的排除は直ちに是正されなければならない。


しかし閣僚の承認は上院で行われる。大統領選で負けた共和党はなんとか売電政権の邪魔をして、政策を行わせず無能政権と印象付け次の選挙に有利にしたい考えだ。このCOVED-19蔓延のなか、そうして足を引っ張るのはさすがトランプを大統領に担いで来た政党だ。


ジョージアでの勝利を切に切に祈っている。


この人事、日本も見習ってほしい。安定し即座に適切な対応ができる、経験豊富な人選は、国民のために、トラブルを解決するために必要な人選だ。こういうのを、”仕事人内閣”
という。順番待ちのポンコツ議員を、党内勢力で閣僚につけ、答弁もできない、自分が何をしているのかわからない大臣、ここぞとばかり利権を探る大臣、そして、頭の固い、確信犯で意固地な総理大臣。日本国民がかわいそうだ。


菅総理は、学術会議などではなく、自民党という最大最悪の既得特権こそ、打ち砕くべきだ。できないだろうけど。


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