屋根犬日記

マイレコメンなアレコレの備忘録&ご紹介をします。

英雄に思う徒然

2019-12-15 21:06:15 | 日記


子どもの頃から英雄って、ほぼほぼTV番組での勧善懲悪の世界でした。鉄腕アトムやデビルマン、仮面ライダーにウルトラマン・・・。正義が悪に成敗を降す・・・。

そんな物語に子どもたちは、TVにクギ付け、ヒーローはカッコよかった、そんな想い出。そんな多くのヒーローの活躍が、毎週の楽しみでした。

さて、歴史上で英雄と言えば・・・?まずはナポレオンとか、アレキサンダー大王とか・・・。隣国では安重根とか関羽なんかも・・・?

人類が地球上を二足歩行で歩きまわって、例えば丸木船を造ってそれに乗って海を越えて、世界中に跋扈(ばっこ)してその地その地で、採集漁労とか狩りをしてある程度の集団(家族・親せき・種族・仲間)を結成して生きてきて・・・。

そんな中である日、ユーラシア大陸でアーリア人が移動したと・・・。

アーリア人はヨーロッパや中東アジア、インド方面に移動して、先に移動していた人々を実力行使とか懐柔とか色々なカタチで、時に征服とか、お互いに同化・混血したりして繁栄して来た・・・。

アーリア人の移動で特に目立ったのは、少々の小競り合いから、人々の大々的な争いいわゆる戦争への大規模な拡大だった・・・。帝国の蹂躙が始まったワケ・・・。

その後、大航海時代を迎えて第二次大戦頃まで地球上では戦争が、人類の間でガンガン行われていた・・・。

その間、宗教も産まれて、例えば戦争に色合いを付けて、正当性とか理由を設けないといけなくなって、正邪の区別がその考え方で産まれた・・・。ここで旧来の英雄も誕生した・・・。

その顕著な宗教がゾロアスター教で、正なる神と邪神の対立それがある意味、人類に二極化的発想が進んで行く事の記号の様に・・・。

そしてそれ以前に産まれていたアニミズム、あらゆる現象に宿る精霊や神々を、ソノ宗教は淘汰して行って、多神教から一神教へと徐々にその地から拡大・浸透していった・・・・。

一方、石器から冶金を知って、青銅器から、果ては鉄器を開発した民族が出てきて、それで驚異的な武力を持つことにもなって生産性とか戦争も効率的にはかどるようになって行った・・・。

その頃の時代に、仏陀や孔子、老子、キリストが活躍して、思想・宗教も多岐にわたって各地で産まれ広がっていった。

ちなみに、鉄器以前に文字も産まれていた。口伝でのみ伝えられていた記録が、文字でもアーカーブできる様になって、人は言葉と文字で理解できる様にもなって来た。

人は生き抜くために、繁栄するために、戦争して征服して、そしてその勝負に正邪の二極を産み出して、他方では言葉と文字も産み出して、あるいは、冶金で鉄器を作って生産性を向上させて、余裕を持てる様になって、思想・宗教という道具で、その正邪の二極性に一層の重装を施すことも出来る様になって、更に心身共にそれらを信じることで、一層のエネルギーを注げるようにもなって、繁栄しようと頑張った・・・。

力ある人種は、力のない人種をそれらを行使して徐々に駆逐する。それが、およそ3,000年の間でドラスティックに展開して来た・・・。



他方、科学や技術の進歩は、経済を複雑にして通信や流通も時短濃密化される様になって、世界をネットワークで結んで同時進行も出来る様な体制が整いつつあるようにもなって来た。

後発の人々も、教育で以前以上に理解する事が高速可能になって来て、理解することも時短・濃密になっても来た。

こうなってくると、樹から下りた人類は、アーリア人の大移動で悲喜こもごもな出来事も経験して、まるで核融合の様に連鎖して人類は双曲線の様にある高みに上り詰めようとしているかの様です。



さて、我が国では10,000年以上も縄文時代が続いて来て、その頃は狩猟・漁労・採集生活が主だった・・・。そこに農耕を知る事になって弥生式文化が萌芽して、ついでに明確なヒエラルキーも導入して、暦も文字にも純度を高めて、集団から国家へ拡大化・・・。

けれども、古事記の様な神話には、はっきりした正邪伝説は産まれなかった・・・?

例えば、オオクニヌシもヤマトタケルも英雄とは言え、国を譲ったり、白鳥になって何処かへ消え去って行ったり・・・。

アマテラスも弟、スサノオを疑ったり、スサノオも姉の国で暴れたり・・・?何となく他の国々の神話の英雄伝説とは、色合いが異なる様な・・・?

更に後にこの国では仏教が伝来して、聖徳太子が篤く三法を敬えと・・・。

そこから神事と仏事が、朝廷で取り沙汰されて結局、奈良から京都へ遷都されて後に、比叡山と高野山が産まれて、更にその後に鎌倉・室町・戦国時代では、お寺さんがバンバン増えて来て・・・。

その間、平氏が武力と貿易とで、軍事力と経済力という権力を、朝廷から奪い取って以来、武士が台頭して国は封建化され、連綿と武士の政治が続くようになり、ついに幕末には永らく武士を統括していた幕府が、アンチ幕府に天皇を担いで倒されて、明治政府へ・・・。

その間に日本の民は江戸時代ごろから、寺子屋で読み書きソロバンを勉強したり、陽明学・朱子学から儒教思想を日本化して吸収して、都合よく日本文化として咀嚼し、取り入れてきた・・・。

鎖国していたとはいえ、一部の人々にはオランダやポルトガルから、細々ではあるけれども、科学を知る事も出来た。

当時、大航海時代の世界のうねりを知らない日本人は、アーリア人の末裔たちのジェノサイドや狡猾な侵略に冒されることなく、奇跡的に独自の文化を維持してきたモノの、ペリー来航で永らくの鎖国を中止せざるを得なくなって、不平等条約を交わさせられたけれども倒幕が達成されて、遅まきながら、産業革命を取り入れて、文明開化・・・。

やがて、日清・日露戦争で海外デビュー。

アーリアスタイルの奴隷制度や植民地の詳細を知らず、独自の手法で植民地支配をアジアで、当時の列強国の様に進めて行った・・・。

以降、第二次世界大戦でフルボッコされても、エンペラ-の血統は維持され国家も分裂されることもなく、日本はホボホボ復活した。

ホボホボというのも、米国に依存し地政を限定されて主権の一部は今尚、はく奪されたまま今に至っているから・・・。地政を取りもどすには軍事は避けられない、取り戻すためには理屈も必要・・・。

もし、日本が日本以外の国々から何ら依存せず、主権を取り戻せたらそこで活躍した日本人の皆様が、日本人の英雄・・・?

でもそれを良しとは思わない人々からは、様々な熱量が投入されて一部の日本人にもそれに迎合する人々も現れて中々・・・?

スパイ天国日本だから、なお更英雄は登場しにくい・・・?



しかしながら、少なからず時の流れは徐々にでも、真実を照らし出す効果がある様です。エントロピーの増大で・・・?

かつて、落合信彦氏の著作が2023年、JF・ケネディー暗殺の米国政府が握っている真実も公開されるとして、ベストセラーになった頃もありました。

時間は真実を照らし出しそうです。考古学も時代が新たな真実を教えてもくれたり・・・。歴史感覚だって時代と共に知られていなかった事が現れて来たり・・・。

この世に質量がある限り、摩擦は存在して、ブラックホールもどうやら存在している。だって、ノーベル賞を獲得された超天才の皆様が、証明してしまったから・・・。

そんな事を考えると、科学知識は残酷・・・?ならば真実も残酷・・・?



もしもこの先、英雄がこの国に登場するのなら、せめてアーリアンな英雄ではなくて、殺戮もなく他国を侵害する事もなく、今までの競争の様なグロテスクなものとは違った競争で、勝ち取りたいところ・・・。

しかし、ソモソモ競争って、どちらかが滅びどちらかが栄えるというのが生命の掟・・・。他方で、生命の多様性が失われると生命自身が、繁栄を自然から拒まれるのも事実な様です。

英雄ヒーローってもろ刃のヤイバ・・・?この先、地球上での平和って、英雄伝説は残っても英雄が不必要になる時代が訪れるのかもしれません・・・?



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