75歳になった。正直ここまで長生きするとは思わなかった。親父がなくなったのは72歳、5人兄弟のうち3人は60代で亡くなっている。残っているのは78歳の三男の兄と私だけ。
人生100年時代と世間では騒いでいるが実感はない。また、老後のお金は2000万円必要などと話題になっても、今更考えても仕方がないことと気にしないことにしている。つい最近、老後のことで不安に駆られた実体験で得た結論でもある。
先日、後期高齢者医療被保険者証が届いた。保険料の納付方法も病医院の支払いも、今までの国民健康保険とはどう違うのかよくわからない。高齢化社会と言われて久しいが、多いとは言えない年金から医療や介護の保険料、所得税、地方税を引かれては決してラクな老後は望めない。
しかし、誕生日が来るたびに思うことは、「生きててよかった」ということである。そして亡き両親と亡き妻、そして今のカミサン、今日集まって来る息子たち家族に感謝である。いままで三度死を考えたことがある。そのいずれの時も「生きよう」という気持ちになって乗り越えてきた。「一人じゃないよ」「家族がいるんだよ」と神仏の声なき声が私を救ってくれている。
孫たちも大学生、高校生、中学生、小学6年生と大きく成長している。それぞれに学業、部活動に邁進してくれており、何りも家族全員健康であることが一番の安心である。昨日から今日の夕食の準備で忙しくしているカミサンに感謝である。