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鉄道絶景の旅を見て

2019年12月10日 14時46分41秒 | ハチパパのひとり言

                裏磐梯五色沼 毘沙門沼付近

BS朝日の「新・鉄道絶景の旅」録画を見る。懐かしい風景と思い出がそこにあった。

福島県郡山駅を出発して、新潟駅までの磐越西線鉄道旅であるが、紅葉と温泉と食の旅を居ながらにして楽しめた。

13年前、日本一周クルマ旅と称して、カミサンと柴犬ハチと2年間、愛車パジェロに羽毛布団を積み込んで車中泊の旅をして来た思い出が甦る。北海道と東北を約3週間回ったが、裏磐梯から会津若松あたりがちょうど紅葉真っ盛りの頃だった。

東北全般がどこも紅葉に染まり、特に五色沼の紅葉が素晴らしかった。今回の放送でもいくつもの沼が放映され、当時の思い出の風景が重なって懐かしく、美しい五色の色模様が鮮明に浮かび上がった。

五色沼は、磐梯山の爆発による噴火によって形成された大小いくつもの湖沼群の総称で、正確には「五色沼湖沼群」と言うそうだ。沼によって、エメラルドグリーン・コバルトブルー・ターコイズブルーなどの色が異なり、時間や季節によっても様相を変える神秘の湖沼と言われる。13年前の時は空が真っ青で、赤黄橙の紅葉が天空に沼の水に物凄く映えていい写真が撮れた。

そして会津若松の東山温泉も懐かしい。6年前に郷里浜松の小学校の同窓会で一泊したときのこと、宿泊前に愛車マジェスタにハチを乗せて、会津の古寺古仏を訪ね仏像写真などを撮影した。特に勝常寺の薬師如来と月光・日光菩薩は素晴らしかったが、写真撮影禁止で心のフィルムに焼き付いている。

小学校同窓会の一泊旅のあと、渋川のカトリック修道院まで走って、昔世話になったシスターを訪ねる予定だったが、3歳下の弟急死の知らせを受け急遽帰宅することになり、ハチを乗せて雨の東北自動車道を走った。同じ日カミサンは伊香保温泉一泊旅に出かけていたこともあり、急ぎ帰ってもらってすぐに郷里浜松へ車を走らせるという慌ただしい記憶が思い出された。

ひとつの旅番組で、こんなに沢山の記憶が次々と思い出されるのは珍しいことだが、旅の記憶は人生の様々な心模様でもあり、貴重な心の風景アルバムでもある。75歳の今となっては長距離の運転は無理だが、新しく買った軽自動車で、夫婦のんびりドライブ旅行をまた楽しみたい。



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