ネットで検索して夏井さんの俳句語録を拾ってみた。

語順を入れ替えたり、助詞を変えるだけで作品が大きく変わる。私じゃなく、日本語がすごいんですよ。助詞を変えるだけで作者の立ち位置が全然違ってくる。無意識にしゃべっている時は気付かない日本語の豊かな働きが、17音という短い詩形の中だとよく分かる。日本語のすごさを知ってもらえたらうれしいです。
「プレバト」では、名人の梅沢さんが普通レベルの俳人。特待生クラスが、句会でなんとかやれるレベル。でもいいんです。やっとここまで来たんですから。「私もやってみたい」という入門編として素晴らしいです。それに、いちばん勉強になっているのは私。感覚的に分かっている日本語の使い方をあらためて調べて、そうだったのかと気付くことばかりです。
俳句のセンスは観察と想像。じーっと観察して面白いものを見つけられるタイプか、想像して人が考えないことを思い付くタイプか。どちらか1個あれば十分。

ズバズバ言う歯切れの良さと添削力の夏井ワールドは留まることを知らない。

ついでに駄作ながらいくつか詠んでみる。

観音の眼差し燃ゆる秋思かな

秋雨や靴音はねる散歩道

富士を背に人影伸びる秋の暮

秋風を胸元に受け音鎮む

いつのまにスッと立ち上ぐ曼珠沙華