追憶の彼方。

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破落戸(ゴロツキ)大統領vs破茶滅茶総理

2020年02月16日 | 国際政治
破落戸(ゴロツキ)大統領vs破茶滅茶総理

突然降って湧いたように日米両国に出現した、凡そ普通の尺度では測りきれない理解不能な日米両首脳,反知性主義といった簡単な表現では片づけられないような、異次元人間と言うべきだろうか。曽て我々が経験したことの無いような言動で世界の度肝を抜いている。
マインド・コントロールされてしまった一部支持者を除いて、多くの正常な神経の持ち主は、言葉を失い唖然・憮然・茫然自失に陥るか或いは先行きを悲観して一種ヒステリー症状を呈している。
この両者に共通する特性は数多いが、中でも「無恥」「無知」「虚言癖」「幼児性」「強欲・自分1st」「自己顕示欲・自惚れ」、数え上げたらきりが無い。この様なまるで自己抑制の効かない奇妙・奇天烈な人間が国のトップに居座り、選挙で多数を取れば、何をしても許されると勘違いして、強権を振るい始めた為、日本も世界も大多数の人間が右往左往の大混乱に陥っている。
 米紙ワシントン・ポストによれば、トランプが大統領に就任してからの2年間で、虚偽の発言や誤解を招く主張が計8158回、2年目に入ってペースが上がり、1日平均16・5回、選挙が近づくとそれがエスカレートする。
曰く「大統領就任式の参加者数は過去最大だ!」に始まり「500万人の不法移民がクリントンに投票した!」「米経済は史上最も好調だ」「民主党は犯罪者の集まりだ」、「神が見降ろしてこう言ってくださった。『あなたの演説で雨は降らせない』。実際、話し始めると......本当の話だが、雨がすぐに止んだのだ。あれは本当に素晴らしかった。その後、空は晴れ渡り、演説を終えて立ち去ると大雨になった」(実際は演説が始まると雨は降り始めた)。
自分の美化と政敵攻撃、事実の捏造が中心で止まるところを知らない。正常な神経の持ち主であれば虚偽を指摘されれば主張を取り下げるか、訂正するがトランプの場合は、延々と繰り返す。過去の発言と食い違っていると指摘されても一向に恥じるところが無く修正することなどあり得ない。  専門家の中には同じ文言を何度も繰り返していると、そのうち事実とは関係なく「真実」として受け入れられ始める。こうした「真理の錯誤効果」をトランプ大統領は利用しようとしているようだと言うが、もしこれが真実ならトランプは天才的な詐欺師であろう。
トランプが大統領に当選し。英国がEU離脱を決めた2016年、世界はポスト・ツゥルース(脱真実)の時代に入ったと言われている。世論形成に於いては真実よりもイデオロギーやアィデンティティー、政治信条更には個人の感情が重視され影響力を持つ状況、事実を軽視する社会の出現である。
「Post‐Truth」 の著作のある米哲学者は、家族や帰属する集団から孤立するのを恐れ「敵が話す真実」より「味方の嘘」を好む,或いは同調する人は三人に一人はいると述べている。トランプや安倍の支持率が絶えず3割超を維持している理由はある程度頷ける。公文書の改竄は日米で大きな問題になっているが、真実をコントロールすることは独裁に通ずることは歴史が物語っている。無知・無能・軽薄・無教養・依怙贔屓・エゴイズム・嘘言癖、トランプを信奉する日本の首相は独裁政治を通じていつか来た道を辿ろうとしているかに見えて誠に気が重い。 
 
この項続く
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