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最近、うちによく入る住宅の広告があるんですが、そこに書いてある謳い文句が

 

「賃貸と持ち家、同じ金額を毎月払っても、賃貸はなにも残らないけど持ち家は資産になる」

というもの。

 
えええ~、未だにこの言葉が一番のセールスポイントなんだ、と驚きました。
 
 
今から40~50年くらい前なら、この考え方で問題なかったかもしれない。
経済も右肩上がりで、家は今後もずっと需要があると信じられていた。
 
でも、実際には、今では空き家問題も多発しているし、せっかく建てても子や孫が継ぐわけでもなく、一代で取り壊して賃貸へ引越し、という話もよく聞く。
 
実際、うちの実家は50年近く前に建てたもので、父が40年以上住んではいたけど、最終的には老朽化して住みづらくなり、リフォームするか、潰すかの選択となりました。
リフォームしたとしても、高齢者の一人暮らしでいつまで住むかわからない、ローンの問題もある…というときに、姪っ子(父から見て孫)が結婚したので家を建てるという話になり、その土地を孫に譲って、自分は賃貸暮らしをしています。
 
賃貸になって、家賃は発生するようになったけど、設備は新しくて住みやすいし、何かあれば管理会社に電話して対応してもらえるので、かなり楽になったみたいです。
狭くなったけど、一人暮らしには十分な広さがありました。
不用品もだいぶ処分できたみたいで、いい引っ越しだったように思います。
 
うちの場合は孫に譲れた分よかったのではないかと思いますが、田舎の、とりたてて便利でもない場所だったので、最終的には土地の価格と、家の処分価格とがとんとんだったそうです。
 
今は災害リスクもあるし。
ここは大丈夫だろうと思って建てた家が、思いがけない災害にあうことだってある。
 
これからは住宅の需要自体が減ってくるし、売りたいと思っても、思ったほど買い取り価格がつかなかったり、なかなか売れない可能性もある。
 
リバースモーゲージ(家を担保にお金を借り、存命中は利息だけを払い、最終的に死亡後に家を渡して返済する仕組み)なんかも、いずれは便利な場所の優良な物件以外は利用しづらくなると思う。
 
 
家を建てるにしても、のちのちのことを考えると、便利で極力災害リスクの少ない場所で、高品質の家を建てるのがベストの選択肢じゃないかと思うし、そうなるとかなり高額の家になるから、賃貸とローンが同程度の支出…とは、ならないんじゃないのでは?と思う。
リフォームも定期的に必要になるわけだし。
 
 
家を建てたい、自分の城をもちたい、っていう人は、もちろん建てればいいと思うんですよ。
家ももつこと自体に反対するわけじゃない。
 
ただ、そこに「資産価値」がどうのこうのというのを上乗せするのはやめたほうがいいんじゃないかな、と思うのです。
 
 
自分の理想の家が建てたい。だから建てる。
 
それ以上の理由はいらないし、それ以上の付加価値をつけるのは難しい時代になっている、っていうことを理解して建てるなら、失敗も後悔も少ないんじゃないかな、と思う。
 
 
それに、これからは「縮小可能」な建て方ができればいいのかもな~と思ったりもします。
 
家って、基本的に家族構成の最大規模の時に建てるじゃないですか。
夫婦と子供数人と、みたいな。
リビングに寝室に子ども部屋に客間に…と考えて、子供の人数分小さな部屋を作ったりするけど、たいていの場合子供は独立していくし、最終的には夫婦二人で、残念ながらどちらかが早めに先立てば、一人で長く住むことになる。
客間も、年を取って付き合いが縮小していけば、使わなくなる。
 
家族の最大規模のときは5LDK必要でも、最終的には1LDRや2DKで十分、となるんじゃないですかね?
 
また我が家の話で恐縮ですが、うちの家、45年ほど住んだのではないかと思いますが(途中で一度大きなリフォームをしています)、その家に家族全員で住んだのは、わずか3年たらずでした。
 
これは、建てて1年足らずで父が転勤になり、長く家を離れたのが原因ですが、建ててすぐに人に貸すことになり、10年ちょっと後にまた転勤で家族全員で戻りましたが、そのときには結構な中古感が出ており…(;^_^A
その後は姉が2年ほど住んで家を離れ、私は中高の6年で離れ、その後母が亡くなり…
一時姉が帰って住んでいましたが、結局4人家族用にリフォームしたものの、4人全員が一緒に住んだのはわずか…という結果となってしまいました。
 
もちろん、たいていの家は子供の幼少期~就職までは一緒に住むことが多いのでしょうが、都会ならともかく、田舎だと家を出ていく可能性が高いから、一緒に住んだのは高校生までだった、という家も結構多いと思う。
 
若い20代前半のうちに家を建てていれば、40~50代くらいでその年代に見合った家をまた建てることもできるだろうけど、30代後半~40代くらいで建てちゃうと、それが人生で1回限りの持ち家になる可能性が高いですよね。
 
 
家が大きいと掃除も大変だし、メンテナンスが必要な箇所も多くなる。
2階建てだといずれ階段もきつくなる。
 
子供は早めに巣立っていくだろう、早めに自立して欲しい、という場合は、最初から人数分の子供部屋は作らない(大きな部屋を作って共用させて間仕切りのみで仕切るとか)というのも一つの手じゃないかと思うし、2階部分は後々取り壊せるような建て方をするとか、子供部屋や客室などいずれ使わなくなる部屋は、離れのようなつくりにしておいて、後々潰してその部分の土地だけ売るとか駐車場にするとか、別の利用ができるようにしておくとか。
 
もちろん賃貸にだってリスクはあるから(高齢になると借りづらくなるとか)、別に賃貸至上派というわけでもないです。
ただ、不動産屋さんの「持ち家は資産になりますよ」一辺倒の謳い文句はちょっとズルくないかな、と思うのです。
 
かつては「家を持つのが正解!」みたいな価値観でしたが、今は必ずしもそうではない、という視点が必要じゃないかな、という話です。
 
考え方はいろいろですが、自分のライフプランとリスクはしっかり考えないとけないですね。
 
 
首長竜、街へ行く
こういう災害はこないと思うけどね、たぶんね。
 
 

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