「武るる 日本全国の武将と城の旅。ときどき観光とグルメ」 古戦場めぐりの旅、
四郎作古戦場の紹介です。
武田勝頼vs織田信長、「信長怒涛の甲州征伐~勝頼滅びへの道~天目山の戦い」の史跡めぐりの旅
ともリンクしていますので、よろしくお願いします。
古戦場名 | ゆかりの武将 | 住所 |
---|---|---|
四郎作古戦場 | 小宮山内膳、武田勝頼 | 山梨県甲州市大和町初鹿野 |
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四郎作古戦場は武田勝頼の菩提寺・景徳院へ向かう途中にあります。
石碑が左手にあるので見逃さないようにご注意ください。
駐車場はありません。 交通量が少ないので、ちょっとなら路駐も大丈夫かな
石碑が左手にあるので見逃さないようにご注意ください。
駐車場はありません。 交通量が少ないので、ちょっとなら路駐も大丈夫かな
小宮山内膳、主君の自害の後、敵陣に特攻す
現地の石碑の裏に書かれた案内によると、小宮山内膳は最前線のこの地で討ち死にしたようです。
小宮山内膳の奮戦の様子が下記史料に記されていますので、以下要約抜粋。
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「甲乱記」
武田勝頼は、白く清い衣を脱ぎ、腹十文字に掻き破り、腸を掴んで四方へ投げ捨て、北枕に伏し給うた。
しばらくして、小宮山内膳、走り出て言う。
大将は早、夫婦共に御自害候。
土屋、安西これを聞いて、大将の御供に遅れるこそ口惜しけれ。いざ、最後の戦いをと、大軍の中へ切って入り、一切ひかない戦いなれば、屍は戦場に横たわり、血は流れて濁った川となった。
武田勝頼は、白く清い衣を脱ぎ、腹十文字に掻き破り、腸を掴んで四方へ投げ捨て、北枕に伏し給うた。
しばらくして、小宮山内膳、走り出て言う。
大将は早、夫婦共に御自害候。
土屋、安西これを聞いて、大将の御供に遅れるこそ口惜しけれ。いざ、最後の戦いをと、大軍の中へ切って入り、一切ひかない戦いなれば、屍は戦場に横たわり、血は流れて濁った川となった。
「武田三代軍記」
土屋も矢尽きて、太刀で戦い、勝頼公に近づく敵を、左右に切伏せ働きけるに、小宮山内膳、温井常陸、後において敵を食い止め刺し通す。
土屋も矢尽きて、太刀で戦い、勝頼公に近づく敵を、左右に切伏せ働きけるに、小宮山内膳、温井常陸、後において敵を食い止め刺し通す。
…小宮山内膳の最期については書かれていません。
史料からすると、内膳も勝頼の自害の前後、土屋、安西、温井らとともに敵陣に切り込み華々しく散ったものと思われます。
※ただし、もう少し後退(徒歩で2~3分)したところに鳥居畑古戦場がありますので、内膳の最期の地はそっちであったのかもしれません
さて、現地レポです。
小宮山内膳が陣取ったとされる場所は、右手が山、左手は谷(川)の狭小地です。ここでは大軍は一気には通れず、善戦したのではないでしょうか。
四郎作古戦場の碑。
小宮山内膳が陣取ったとされる四郎作古戦場。後ろ手は山、前は谷(川)になってます。織田軍から見てます。
昔はもっと道幅も狭かったことでしょう。狭小地に陣取ってますよね。
昔はもっと道幅も狭かったことでしょう。狭小地に陣取ってますよね。
四郎作古戦場から織田軍方面を見る。この界隈に敵兵があふれていたことでしょう。
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