驚きながら引き上げたのはこれだった：
https://ameblo.jp/let-the-sunshine/entry-11981492002.html
しかし！指に引っかかったこのジャケは、以前買ったUS盤と明らかに違う。ジャケットが薄い上に、テクスチャーなのだ（texture…人間の皮膚の表面のような肌理）。えっ？こんなプレスあるの？っていうか、US盤以外ってあるのか？ひょっとしたらUKプレスか？と息を荒げる（ハァハァ…）。当時US盤でも最低国内外で1万円は下らない代物で、値段は6500円。もしUKプレスだったら、多分相場は200ドル以上はするはずだ。それが6500円なら安い！堀り師の直感が叫ぶ、「買うんだ！」と。なんとなく直感的に状態も良いような気がした（因みにこのレコファンには、グレーディングが存在しない。全てプライスタグ（値札）しか付いていない。新品だけじゃなく、中古でもだ。⇒全て美品という自信の表れだが、実際検盤するとそうでもないことが多々ある。難のあるものは、黄色い値札になっていて、小さいステッカーに「スレあり」と書かれている）。でもこのレコにはその「スレあり」+黄色い値札はない。間違いあるまい、これは美品にして多分UKプレスのBIG DIG!
その後家に帰って分かったのだが、これは紛れもないUKプレス（UKプレスは初回のみ）。なのに何で安いんだ？と思ったら、これを買った当時はDiscogsにこのUKプレスの情報がUPされていなかった。大抵のレコ屋さんがそうであるように（少なくともD店はやっている）、国内に相場がないようなレコの値段をDiscogsを見て決めている。当時DiscogsにこのUK盤の情報がなかったため、仕入れ値を基準に値段を決めたんじゃなかろうか（だったら何を基準に仕入れ値を決めたんだ）？ そして、ジャケットは底が2cm程裂けてたけど表裏ともにきれいだし、何よりも盤が超絶美品！美盤が大好きな私にとって栄光の掘りとなった（その後、このUKプレスがD店新宿8F店に登場して3万円超！のお値段だったのを見て、その掘り師は胸を撫でおろしたという）。
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本日の掘りに勝利の雄叫びを上げながら、再び掘りを続行。まだまだ何かありやもしれぬ。すると新入荷コーナー最後の方でまたもや衝撃の1枚を引き込む！
https://ameblo.jp/let-the-sunshine/entry-12123558483.html
そのときはUKプレスと思いきやNZ盤(CBSレーベル）驚いたが、見よ！今回はジャケット左上に燦然と輝く"BLUE HORIZON"ロゴを！今度こそUKプレスに間違いないっしょ？MONOなら値段は3万ほどもSTEREOなら2万位か…それが驚愕の1980円じゃないですか～～！ウオオオッ！I'm 一流掘り師！やったぜ旦那！…と思ったが少し様子がおかしい。表ジャケが大好きなラミネートなのは良いけど、UK盤ってラミだっけ？いつも壁に飾られてるこのレコをほけ～っと眺めるだけだったけど、艶のないジャケだったような…。
それよりも何よりも、もっと気になるのが悪魔の”黄色い値札”にデス・メッセージの”スレあり”ステッカーがジャケットに貼ってあるじゃありませんか⁉ ははっ、ねぇ。黄色値札だからって1980円ですよ、旦那はん。やっぱ買うっしょ？そもそも開けて見なけりゃ盤質なんてわからないわけだし。しかし掘り師長年の直感からして…これは間違いなくDEATH!
落ち着け、オヤジ掘り師よ。まだ死ぬと決まったわけじゃねーんだよ。実際検盤しなけりゃな…。しかしレジに検盤しに行く勇気がない。レコでボロボロの盤を見ても絶句しないようにと、その後もレコをパタパタすること20分。いくらレコを見てもそのレコが目に入ってこない。もうこれ以上あがいても無駄だと意を決してレジへGO! そして検盤すれば…やっぱボロボロ（死んだ）。もういいよ、そんなに旨い話はないってよ（涙）。
その後、恒例の家に帰ってPCでフルに調べれば、レコ番号から南ア盤だということが判明。UKプレスは案の定、ジャケットがラミネートではない。しかもジャケットにはあの"BLUE HORIZON"ロゴもない（トホホ）。そしてね…カッコ悪いので、あの悪しき黄色い値札を剥がしたわけですよ。そしたら新たなるデス・メッセージが！
"POOR"ってなんやねん⁉ グレーディングで一番下のプア⁉ しかもこのグレーディングって、海外でしか使わんやろ！日本より盤質評価（グレーディング）が甘い海外で、最低評価を獲得した1枚ってか？オワタ（涙）。
これにて私の渋谷レコファン放浪記は終了した。…いや、閉店セールを開催中ではないか。行ってみようか…良いブツはネット通販にするだろうしなぁ、他の掘り師の餌になっちゃってるかだろうし（完）。
追伸：皆様のレコファンの想い出がありましたら、メッセージにどうぞ。私は結局泣いたり笑ったりでした（無念！）。
