牧水があくがれて利根を溯りし
その水の上かみわが帰る駅
奈織美
若山牧水は、水源を求め上流へさかのぼる旅をした。
東京駅から上越線を北に向かうとき、私も川をさかのぼっていく。
水の生まれる町 みなかみは、尾瀬の玄関沼田のとなりの町。
みなかみの名は、「みなかみ紀行」の「みなかみ」
沼田駅は河岸段丘の街から百メートルも下ろす街に。ここは真田の城跡。
あの山の向こうに牧水が旅した三国街道が・・・
若山牧水が泊まった部屋がそのまま残されている湯宿温泉の「金田屋」
蔵をきれいに保存するのはたいへんなこと。
生易しいことではない。
百年を守り残せし金田屋の
牧水の間のセピアの灯火
奈織美
あなたも水原をもとめて川を遡る旅をしてみませんか。
「みなかみ紀行」を片手に。
金田屋さんをお尋ねになるのもいいでしょう ?・・
セピア色に包まれて、
きっと 思い出 豊かな旅になることでしょう。
牧水の旅の疲れを和らげた柔らかな温泉は本当に効きますよ。