オカリナライブ  練習の時は晴れていたのに。

「しっかりと描いた夢は言葉にすると叶うよ。」

総合的な学習の時間に、そう言い続けて、

卒業式と そして 退職を迎え、

かなり思い切って 歌集出版の夢を口に出し、

お陰で 私は 懸命に頑張れて それを叶えた。

 

夢は叶うよ !

 

二十歳になった青年達は

今、走り始めたところ。

今日は その中間発表のようなライブ。

 

温かく見守る 故郷の人達と、

東京に出て 故郷のよさを実感して伝えようと動き出した大学生が

コラボして作り上げたライブ、

 

地元の食材を使い、スパイスを工夫し

作り上げたカレーを試食してもらう。

衛星管理士の資格も取ったという。

手伝おうかと言っても、もう頼られない。

オカリナの演奏の合間に

飛び入りをして熱唱。

充分に伝わってくるよ。真心が。

一夜漬けですと、間違えても温かな笑いが起きた。

 

 

八年前に案山子を立てたこみちでと計画したのに

雨が降り出して 公民館に

 

むしむしたまらない暑さの中で待たされて、

それでも観客席は温かい。

青年達は声がつぶれるほどに歌って応えた。

 

普段若い者の歌はー と 批判しがちな世代が

夢中になって聞き

涙を流した人もいた。

 

 

 

 

 

たくさん批判された いわゆる総合学習 ゆとりの時間ー

私は ここに学習意欲をわかせる力を見ていました。

 

自分の力をみつけたり

夢を見つけたり

喜ばせたい相手を見つけた子には

勉強しろななんて 言う必要はなくなる。

 

そういえば、私も

勉強しろとか 言われたことなかった。

昔の私は もちろん 夢みる少女

生きる意味を考え続け

そのために勉強もあった。

 

図工や美術の自分の作品を

大切にする子と

捨てていく子と

その差は どこから生まれる ?・・

 

 捨ててしまう子に尋ねたら

家に持ち帰ったって邪魔にされるだけという。

 

娘が絵を好きになったのは、きっと お祖母ちゃんの影響。

お祖母ちゃんも楽しそうに絵を描いていたけれど、

娘が絵を描くと、お祖母ちゃんは、

本当にいっぱい喜んで 賞めて 飾ってくれるー

    子の描きし墨絵のペガサス壁に舞うギャラリーのようなお祖母ちゃんの家

 

 

人は、誰かを喜ばせたいと思っている。

作品の案山子を地域の人がよろこんで見に来てくれた。

役に立つと言われれば、来年もやりたい。

この案山子簡単そうでそうではない。考えて作り上げるのに大変な時間をかけた。

 

こんどのライブで私たち故郷の住人たちは 

成人になりたての

ここで町おこしに協力した

かつての十五歳に

いっぱい喜ばせてもらった。

涙が流れるほどに。

 

 

 

 

あの日水田を開放してくれた老人は、もういない。

草の茂るのをどうにかしたいと花を植え始めて今がある。

 

その中の一人の青年が言った。

「面接練習で、正直に自分の夢を語ればいいと言われたときから、

面接をうけるの得意になりました。」と、

 

彼らは、今、

自分で考えた夢に向かって歩いています。

 

 

 

 


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