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2019年10月11日金曜日

長い間止まっていた時計の針が今年ついに動くかもしれない(第18期雀王決定戦)

※台風19号による日程変更伴い一部修正。
※全選手敬称略です

事の発端は第6回日本オープン決勝である。
1123466678889 ロン 8 ドラ 四

最終半荘、最終局、
倍満条件の藤崎智がロンを宣言、
約15.6%の可能性の裏ドラに望みをかけた。
そこにいたのは待望の2s
倍満和了での大逆転勝利が成し遂げられると同時に、
首位だった小倉孝の手からするりと日本オープンの座が零れ落ちた瞬間である。
http://npm2001.com/nihonopen/6-nop.html

その1年後、
小倉は第7期雀王を獲得する。
そうなると小倉が既に雀竜位を獲得していたのもあり、
「あの時、あの裏ドラが乗らなければ3冠達成だったのに」という声がちらほら協会で出てきた。


”3冠”
この表現は公式ではないが、
協会のメインタイトルとして知られる、
雀王位
雀竜位
日本オープン
その3つ全てを獲得する事を意味して使われる事がしばしばある。

小倉はちなみにその後、第15期日本オープンでも決勝に行くがここでも敗退、
またもや偉業は先送りとなった。

つまりオーバーな言い方をすれば、
あの時、藤崎智がのせた1枚の裏ドラが「協会初の3冠」という偉業を10年以上停滞させていると言えるわけだ。

さて今年の雀王戦、
注目はやはりこの3冠が達成されるか否か、
しかも今回はその権利を得ている選手が2人いる。


まず1人目は矢島亨
第13期日本オープン
第18期雀竜位(現)
を獲得済み。
僕の目から見て
攻めと守り打点と速度、これらを比較的シンプルに切り分け高いレベルでまとめ上げた攻撃型、
小倉孝に近いタイプに思える。
ちなみに彼が勝った場合、雀王・雀竜の同時戴冠という協会初の偉業も達成となる。

2人目は渋川難波
第15期日本オープン
第11期雀竜位
を獲得済み。

”魔神”の通り名で知られる稀代の天才。
全てにおいて高いレベルの打ち手だが、特にその守備力の高さは今年のA1リーグでも多くの選手に”こんな奴に勝てるのか”と改めて衝撃を与えた。
あの鈴木たろうすら驚愕した彼のうち筋が以下

どちらが勝っても協会初の3冠、今期の注目の1つである。


無論残りの2人についても語らずにはいられない。
まず現雀王である金太賢、

ここを勝てば鈴木たろう以来、史上2人目の3連覇。
現協会最強の男、無論このまま突き進み続け、悲願のMリーグを目指したい所だろう。
大胆不敵なその派手な服装、恰幅のよい体、最近もう王者の貫禄すら感じる。

そして最後の1人が堀慎吾

デビュー前から凄腕の雀荘メンバーとして業界でその名を知られ、
協会に入って数年後には”協会最強は彼ではないか?”と言われるほど高い評価を内部で受け続けてきた男、
常人の遥か上をいく多くの情報を内包し、常人のはるか上を行く戦術の引き出しを用いて繰り出すその麻雀、
そのきめ細かさと繊細さから僕は彼のスタイルを「彫刻刀」とか呼んでたりする。「緻密流」って言葉もしっくりくるな。
他団体を通してみてもこの男ほど緻密な麻雀を打つ人はそうはいないのではないだろうか。


さてそして今期の決勝、
3冠、
3連覇、
このフェーズも飛び交うがそれ以上に聞かれるのが、
「雀王決定戦史上最強のメンツ」
これである。
※たろうさんとか「俺がいないだろ」って異論唱えるかもだがw

既に4人ともがタイトル経験もあり、
協会内部は勿論外部でも高い評価を受けている男達、
史上空前のレベルの闘牌が予想される決勝だろう。
終わった時に笑っているのがただ1名というのがちょっと惜しい気さえもしてしまう。

10/19(土)の11時よりいよいよ初日が開始となります。
競技麻雀ファンの皆様、ぜひぜひご視聴いただければ幸いです。
僕も楽しみでしかない世紀の一戦、
ご期待ください!
※ちなみに11/2(土)はわたくしも解説として出る予定なのでそっちもTS・ご視聴是非に。

ニコ生
https://live.nicovideo.jp/gate/lv322430448
FreshLive
https://freshlive.tv/threearrows-ch/273042

各選手コメント、放送日程はこちらより
http://npm2001.com/jannou/jannou.html