芝の2歳戦について、簡単に振り返りたい。
11/23東京11R 東京スポーツ杯2歳S(GⅢ) 芝1,800m
優勝 ダノンザキッド 父ジャスタウェイ、母エピックラヴ、川田騎手、安田隆行厩舎、ダノックス
1着ダノンザキッド 牡 父ジャスタウェイ
2着タイトルホルダー 牡 父ドゥラメンテ
3着ジュンブルースカイ 牡 父ドゥラメンテ
5Fで65.5秒のスローペース。いつも出遅れから捲って勝ち負けをしてきたレインフロムヘブンが
スタートで成功して先手を取ったのだか、デムーロ騎手が直線で伸びないインを突き、8着に失速。
6月に新馬戦を圧勝してここに臨んだダノンザキッドは、+24kgで成長を見せて登場。少しかかり
気味だったが、直線では上り最速33.5秒の脚を見せて完勝。クラシックへと堂々名乗りを上げた。
2着のタイトルホルダー(半姉メロデイレーン)は、スローで2番手先行。直線でもラインを間違わず、
ややワンペースながらも粘り込んだ。2戦目での重賞2着は立派。
3着のジュンブルースカイは、中京新馬戦快勝後、萩Sでは後方から脚を余して5着だった。再び
左回りに変わって、33.6秒の上りで3着に食い込んだ。
ドゥラメンテの産駒は、ムラがあるが良い瞬発力を秘めている。阪神外回りや東京の芝コースなど、
脚比べとなるコースでの起用が今後増えてくるだろう。
今回人気のドゥラヴェルテは6着に敗れたが、ルメール騎手が直線でレインフロムヘブンの後に
入ってしまい、最短コースで勝ちに行ったがラインが悪くて伸び悩んだ様に見えた。次走に再注目。
11/21東京6R (1C) 芝1,400m
優勝 ニシノアジャスト 父リーチザクラウン、母ニシノステディー、三浦騎手、小手川厩舎、
西山 茂行オーナー
1着ニシノアジャスト 牡 父リーチザクラウン
2着ブルメンダール 牡 父モーリス キャロット
3着ショウナンラスボス 牡 父ダイワメジャー
8着ブエナベントゥーラ 牡 父モーリス サンデー 1番人気
1400mらしく、5Fで58.5秒のミドルペース。前走の新馬を快勝したブルメンダールが、大外から
グイグイ先行して直線でも一旦突き放したが、ニシノアジャストが長く良い脚を使って差し切った。
ブルメンダールは、前走タイムランクEだったが、「国枝厩舎の初戦は仕上げ途上」の傾向でも勝利。
2戦目で更に上積みがあったと言える。一方で、1番人気のブエナベントゥーラは精彩を欠いた。
(堀厩舎の馬にデムーロ騎手が良く乗っていたが、騎乗振りに総じて結構ガッカリ感はあった)。
モーリス産駒は、芝1,400mでの起用が確実に増えている。今後もそうなるトレンドと感じている。
11/22 東京9R 赤松賞(1C) 芝1,600m
優勝 アカイトリノムスメ 父ディープインパクト、母アパパネ、横山武騎手、国枝厩舎、
金子 真人HD
1着アカイトリノムスメ 牝 父ディープインパクト
2着メイサウザンドアワー 牝 父ノヴェリスト
3着アオイゴールド 牝 父ゴールドシップ
阪神JFにも繋がる牝馬限定の特別レース。アパパネの仔で、評判馬であるアカイトリノムスメが豪快に差し切った(初戦は新潟で7着だったが、この厩舎の初戦の仕上げはソフトなのである)。
これでも、3コーナーから終始左にもたれていたらしい。
2着のメイサウザンドアワーは、セール超高額馬のディナシーの仔で、ノヴェリストの産駒。流石に
切れ味では、ディープ産駒に譲った。レースタイムは、同日ソングラインの未勝利より0.4秒遅い。
スローを後方2番手から纏めて差し切った、アカイトリノムスメに特に注目したい。
11/23阪神9R 秋明菊賞(1C) 芝1,400m
優勝 ブルースピリット 父Invincible Spirit、母Jasmine Blue、藤岡祐騎手、中内田厩舎、ゴドルフィン
1着ブルースピリット 牡 父Invincible Spirit
2着グランデフィオーレ 牝 父ドゥラメンテ キャロット
3着ピクシーナイト 牡 父モーリス 1番人気 シルク
1番人気のピクシーナイトが出遅れ。4頭の馬が雁行状態で先行する中、最内の藤岡祐騎手の
ブルースピリットがそのまま抜け出した。先行争いが厳しかった点、評価できる。
ピクシーナイトは、出遅れた後でも直線は最内から良く詰めて3着に。また、大外から外々を回り
2着を維持したグランデフィオーレの方も内容は中々良かった。
但、土曜日のロードリスペクトの勝った未勝利戦のレースより、走破タイムは0.1秒だけ遅かった。
-続く