健康予報:腠理の開闔 (用語説明) | 鍼灸師・杉山洋平(Yohei SUGIYAMA, L.Ac)

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今日の用語説明は、

[腠理の開闔] そうりのかいごう

と読みます。

 

 

本当は、系統立ててご説明するのがいいのですが、

まぁ、学校でもないですし、少しずつやっていきましょう。

 

東洋医学では、「気」の概念です。

古代中国では、あらゆるものは「気」からできていると考えていました。

 

故に、人体も気で構成されているという捉え方をしていました。

 

つまり、

「気」とは、人体を構成し生命活動を維持する基本的な物質(生理物質)のひとつといえます。

 

気は、体を構成する物質でもあって、機能でもあります。

 

気にはいくつかの代表的な作用があるのですが、

今回は、防御作用について。

 

気は、体表を防御して、外邪の侵入を防ぎます。体の抵抗力を支える機能と捉えてOKです。

気の防御作用が低下すると、外邪が侵入しやすくなり、病気にかかりやすくなります。

 

その体を防御してくれる気のことを

衛気(えき)といいます。

 

体表を守って、外邪の侵入を防いでくれる(気)機能です。

皮膚、肌肉、臓腑まで体中を温める機能もあります。

 

腠理の開闔によって発汗を調整し、体温を一定に保ちます。

 

腠理(そうり)は、毛穴や汗が出てくる穴のイメージで、ここを開けたり閉じたりすることを

腠理の開闔といいます。

 

衛気がこの調節を担当してくれているというわけです。

 

寒いときに毛穴を開けていると、体の中の陽気が逃げてしまうので、閉じます。

暖かくなると、毛穴を開いて体温調節するんですね。

 

昼間暖かく、夜寒いとこれらの気の働きがうまくいかなくなる場合があります。

 

天気は、まるで季節の変わり目のよう、

くれぐれもお風邪などひかぬように、皆様体温調節をなさってくださいね。!!