「体を柔らかくするためのストレッチ法が知りたい!」リクエスト案件④ | パパはバレエダンサー

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ストレッチ方法じゃなくてごめん遊ばせ。

 

今日のリクエストは「体を柔らかくする方法」

ビールマンポーズができるようになりたい!というものです。

 

わかりますよ!

 

その気持ち!

 

だから、あえて夢を持てないようなことを最初に言っておきます。

 

例えばよくテレビとかで「一日5分で開脚がつくようになる!」とかありますでしょう。

 

信じないとかいうのではないのですよ。

 

ただ私がいつも思うのは

「それじゃ足りない」

 

です。

 

普通の人が目標とする「開脚胸がべったり」では全然全然「足りない!」のです。

 

バレエで「体が柔らかくなりたい!」と思う人の目標設定値はそこではないのではないでしょうか。

 

ビールマンポーズもつま先持って上に脚上げるならもしかしたらできるかもしれません。

 

でも、持った脚を伸ばして頭と太ももがくっつく、となったら「一日5分」ではどうにもならないかもしれません。

 

柔軟性にも普通の生活がままならないほど体が硬い人が人並みになるのと、

普通の人がものすごく柔らかい所を目指すのでは意味が違うと思うのですよ。

 

前者は普通になるだけなので無理がありませんが

後者は無理してやらないと進歩しません。

 

筋トレもそうですが

柔軟も「これをやれば短期間で劇的に柔らかくなるストレッチ」はないと思います。

 

みなさんが普通にやっていることをやればできます。

 

ビールマンポーズならば

 

ブリッジ、上体そらし、肩の柔軟(タオル回しとか)、スプリッツなどです。

 

まずはストレッチバンドなどを足にかけて、肩越しに両手で引っ張るところから始めるといいと思います。

 

上のストレッチがそこそこできる人なら

ビールマンはそこまで難しいポーズではないですよ。

 

でも「肩」が柔らかくないと本当にダメなので

大人の人はそこを重点的に柔軟するといいと思います。

 

驚異的な柔軟性が必要とされる新体操(今生活が新体操漬けなのですみません)

 

ストレッチをみていますが

地獄絵図です。

 

初めてのストレッチを経験しに来た子の見学をしたのですが

ストレッチの10分間泣き叫び

その後15分も嗚咽が止まりませんでした。

 

これくらいの覚悟ある柔軟すればすぐ柔らかくなるでしょう。

 

でも、大人は柔らかくなる前に壊れますからできませんよね。

 

5歳、6歳の子でもここまで限界超えないとあの柔軟性は手に入れられないのです。

 

長女の柔軟の話をしましたが

頭を超えて脚が上がりますが、これは絶叫ストレッチなしです。

 

元々柔らかい子は先生の手を借りなくてもできる場合があります。

 

そうじゃない子は今のうちに無理やり柔軟してしまうのです。

 

この経験が将来「ストレッチとはこういうもんだ」という記憶になるので生半可なストレッチをしなくなります。

自分で限界を超えて行けるのです。

 

さて、体が柔らかくなりたいと思っている皆さんは一日何分ストレッチしてますか?

 

一日何回してますか?

 

柔らかくしたいところを意識して痛みを感じるところまで伸ばしてますか?

 

ストレッチは普通が100だとしたら毎回105まで頑張って105が普通になる、次は110というふうに

段階を踏まないと柔らかくならないもんだと思います。

 

子どもはどんどんその数字を高めていけるけど

大人は(マイナス老化)という要素が加わるので

 

毎日やっていてもずーーーーっと105で停滞してしまうことがあります。

 

毎日プラスしても毎日マイナスがあると思えば

大人の柔軟が大変なことが理解できると思います。

 

また、ここで嫌な話しますが

 

もともと体が柔らかいという人はいます。

 

筋肉?の質が違うという話です。

 

だから昔柔らかったのよ。という人はそこそこ柔らかくなる可能性が高いです。

 

でも万年体が硬い人は相当本腰入れて

寝ても覚めても柔軟するくらいの勢いでないと思ったような効果が出ないかもしれません。

 

 

 

 

ただ、継続は力なりは身をもって感じるので

本当に柔らかくなりたいなら

本気で柔軟に取り組んでみてください。

 

柔軟はウォームアップではありませんので

必ず体が温まっているときにやってみてください。

 

個人的にはレッスン後がベストです。

 

体をほぐすためのストレッチと

柔軟性を上げるためのストレッチは違います。

ポーズは同じでも意気込みが違う。みたいな感じです。

 

また、一方だけを柔軟するのではなく反対の向き?反ったら背中を丸める、みたいなケアも大事です。

 

「痛いくらいの柔軟は必要ない」みたいなことを聞くこともありますが

これは信じてません。

 

痛くしてケガされたら困るからでしょうね。

 

激痛が走って後遺症が残るくらいでは困りますが

ある程度痛くないと限界突破になってません。(でも本当に怖いのでいた気持ちいくらいで・・・・)

 

大人は誰かに押してもらう、引っ張ってもらうなどのストレッチはNGです。

 

それができるのは7歳。柔らかい人で12歳です。

 

これを聞いて思ったのがポワントを履く年齢。

 

12歳。

 

ここまでくると多くの人が骨や筋肉がしっかりしてくるということと繋がるのではないでしょうか?

 

もうとっくに12歳こえちゃった私が

柔軟性を上げられたのは

毎日限界を超えて行ったからだと思います。

 

ケガしてもいいやと思ったから!?

 

老化に打ち勝ったか??

 

それでも何年もかけて変化を感じてきました。

 

柔軟は焦らず地道に限界突破です。

 

ロシア人が私のストレッチにいそしむ姿を見て「クレイジー・・・」とつぶやいていました。

 

そうです。

 

クレイジーになれない人は

「ストレッチで柔らかくならない」

 

ではなく

 

「ストレッチで硬くなるのを防止している」と思ってみてください。

 

柔らかくなったらラッキーくらいの心持で毎日つづけてくださいませ。

 

 

 

 

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