バレエ学校卒業試験時点が○○のピーク説 | パパはバレエダンサー

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パパはロシア人バレエダンサー。中央アジアはキルギスタン
ビシュケクというところで暮らしています。
娘が2人、猫2匹。夢だったバレリーナ・・・
気が付けばバレエダンサーの嫁になってました。
いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

今まであまり表に出ることがなかった

バレエ学校の進級試験や卒業試験の映像も

今や気軽にみられるようになりましたね。

 

有名バレリーナのお宝映像なども

見られる時があります。

 

いつも

「このアンシェヌマンどうしたらできるの?」という

難しくて笑っちゃうようなコンビネーションで

機械のように正確に踊る生徒たちに感嘆してしまうのですよ。

 

バーでもセンターでも見ているとわかりますが

真ん中にいるのがそのクラスのトップです。

 

一番目立つところで

みんなの注目を集め、みんなを先導するように

踊ることをもう訓練しているのかもしれませんね。

 

そういう生徒はバレエ団に入っても

ソリストになる可能性が高いのだそうです。

 

進級試験はこれでもかという難しいテクニックを時間をかけて練習するわけですが

このテクニックがすべての人に必要かといえばそうでもないというロシア人。

 

あれですね。

 

受験勉強して受かったとたんにすべて忘れるというやつと似ています。

 

私がそうでした。

 

受験終わった時が人生で一番頭がよかったでしょう・・・

 

そういうことか。

 

みなさんもバリエーションを踊ったりするとわかると思いますが

難しいですよね。

 

なぜならば普通はソリストが踊る演目だからです。

 

日本ではプロでも発表会などに呼ばれて

主役級のバリエーションを踊ることがありますが

こちらではそもそも民間の発表会というものがないので

コールドがソリストの踊りを踊るということがあまりありません。

 

練習することはあると思うけど・・・

 

コールドの踊りが簡単というわけではありませんが

派手なテクニックよりも整然と正確に群舞を踊るというほうに重きを置かれているのではないでしょうか。

 

そんな理由もあってか

「あの進級試験のアレを今踊ってみろといっても誰もできない」

とうちのロシア人はおっしゃいます。

 

若いですからフィジカルの限界を突き詰めた結果が

アレなのでいいんじゃないかと思いますけどね。

 

ニコライ校長も

テクニックだけ言ったら

体操選手やフィギュア、シンクロの選手には勝てないといってたし

 

バレエ団に入ったらテクニックではなく

演技力、表現力を磨くほうにシフトしていく必要があるということですよね、きっと。

 

もちろん、プロになってなおテクニックを高めていく人もたくさんいると思います。

 

ソリストやプリンシパルともなれば

難しいことをしてなんぼのところがあるので

テクニックを洗練させてくことにも余念がないでしょう。

 

でも難しいことを要求されないで進むバレエ団のレッスンは

あくまでもコンディションを整えるためで

テクニックの向上や何かを教わることが目的ではないハズ。

 

だからバレエ団風のレッスンをいくらやってもうまくならないのか・・・

 

カリキュラムに沿って段階を追って

テクニックを向上させるのがバレエ学校のレッスンなら

 

そういうレッスンを組み立てているバレエ教室って果たして日本にあるのだろうか・・・と思ってしまったよ。

 

 

 

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