バレエ学校からのビデオで気づいたダンサー必須の大事な要素 | パパはバレエダンサー

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いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

みなさま今日は祝日だそうですね!

 

こちらは普通の日です。

 

さて、ビッグバレエを見てて思ったこともう一つありましてね。

 

時々出演者が「音に合っていない」

「早すぎる」「遅れてる」など

いわれる場面がありました。

 

気持ちが焦って音よりも早くなってしまう。

 

難しくて遅れてしまう。ってことが、この場合はほとんどだと思うんですが

バレエって音楽性も必須の要素ですよね。

 

私からみたらみなさん、音からずれてるなんてことは全然わからなかったのですが

見る人が見ればわかるんでしょうね~

 

そんな繊細な音楽性も必要なのに

これを大人で教わるってことはもうないですよね。

 

音に合っているか、合っていないか

 

ほとんどの人が

「合っていると思ってやっている」

んですから!!

 

そう、大人になってからリズム感とか音楽性とかを養うのは難しいのです。

 

さらにそこにバレエを乗せて優雅に踊るのはさらに難易度が高い。

 

だからバレエ学校では最初の試験で

手拍子をさせられます。

 

音楽に合わせてパチパチパチ。

 

リズムを聞いて覚えて

 

パチ パチ パパパン

 

という感じです。

 

学校に入ってからも

手拍子レッスンは続きます。

 

ロシア人はバレエ学校の授業ではピアノが大の苦手だったということです。

 

これは音感の問題ではなく手先の不器用さだと思いますけどね(笑)

 

そうやって子どものころから「音に合わせて体を動かす」練習をするわけですが

子どもでも得意不得意があるようで

 

先日学校から送られてきたビデオでは

子どもたちはてんでバラバラ・・・

 

音にかっちりハマっていない子もいます。

 

長女は耳がいいといわれていたので

チェックしてみたら

音に合わせて上手に踊れていました。

 

もちろん、これから音楽性は育っていくので

みんな卒業するころにはワガノワのビデオのように

一糸乱れぬバーレッスンもできるようになる…予定。

 

そして、もちろん十分育たなければ

進級できない可能性もあるわけです。

 

 

この話で思い出す

サーカス時代のユリア。

 

音全然聞いてない。

ズレたままどんどん踊っていくという

考えられない才能をお持ちで。

 

普通そんな難しいこと絶対できない!!

 

新体操も音楽を聴いてないとよくロシア人が言ってますが

これも音楽を使わないでレッスンすることがほとんどだからだと思います。

 

私も踊りをチェックしてほしいと見たことありますが

バレリーナって音楽なしでも音が見える!ってわかります?

 

音が鳴っているときと同じテンポで踊るので

音楽なしでも見ている人は音楽をイメージできます。

 

でも新体操女子たちは(うちのチームだけかもしれませんけどね!)

何やっているのか全然わからない!

 

カウントがどこからどこまでなのか

見て取れないのでアドバイスしようがなかった敗北感を強く感じたのを覚えてます。

 

そうですね。

 

バレエは頭の中で音楽が流れます。カウントも取ります。

 

新体操の子たち、きっとそうじゃなくて「次の動き」「次の動き」が来ているんだと思います。(勝手な想像)

 

もちろん、上級選手になれば音に合わせる必要性も出てくるんでしょう。

 

そんなわけで

ダンスには音楽が必要不可欠です。

 

長女が耳がよいといわれるのは

一度聞いた歌をすぐに歌える(歌詞はめちゃくちゃだけどリズムと音程はバッチリ)ところ。

 

音楽がなると音に合わせて体が動いてたな…赤ちゃんのころも。

 

それが普通だと思ってたけど「そうでもないよ」と言われたのを覚えています。

 

バッチリ音に合わせて体が動いていたので

面白くて、かわいかったんです。

 

もしも、赤ちゃん時代も音にしっかり合った動きをしているのなら

音楽性ありですよ!

 

なんとなく動くっていうことはありますけどね!

 

ちなみに次女はヘビメタを流すとヘッドバンギングする赤ちゃんでした。

 

 

 

幼いころから音楽が周りにあるというのは

音楽性を養うのによいことだと思います。

 

後天的に育っていく部分も大きいからです。

 

長女も次女も生まれたときから

バレエの音楽をきいていますので

バレエの音楽をずいぶん覚えています。

 

私がいつも聞いている音楽でいつか踊ることがあるかもしれませんから

その時、音楽を知っていたら、好きだったら、より踊りやすそうですよね。

 

もちろん、バレエやっている人は好きな踊りを何度もみて

音楽も歌えるほど聞いていると思いますので

何も言うことはありませんが

 

音に合っているかどうかは

本当に自分ではわからないものです。

 

動きを音に合わせるっていうのはすごく難しいことです!

 

跳んだら着地しなければいけませんが

その着地が音に合うというのは

音楽性+肉体をコントロールするテクニックも必要だからですよね!

 

飛びすぎて音に遅れた。

バランス取れたから音を無視した。

回りすぎて音からズレちゃった・・・

 

っていうのは本人は嬉しいかもしれませんが

見ている人には気持ち悪いものなんですよ。

(一緒にレッスンする人にも迷惑がかかることもあります)

 

ステップが難しくて音楽どころではない。

アンシェヌマンが覚えられなくて音楽は二の次。

自分のテンポでしか踊れない・・・

 

これではもったいないですよね。

 

ダンサーの身体は楽器とも言います。

 

動きと音楽がぴったりと合わさった時

 

見ている人に満足感をもたらします。

 

バリシニコフのジャンプとか気持ちいいでしょう~

 

音楽の重要性を再確認した長女のビデオでした。

 

 

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