この本に初めて触れたのはまだ20代だった。
衝撃だった。
それからは山田の本ばかり読んでいたっけ。
『神狩り、弥勒戦争、神々の埋葬』の神3部作から色々と。
もう忘れてしまった本も多いが、弥勒戦争だけはどうしても忘れられなかった。
先日、若い人に本の紹介を頼まれ、真っ先に浮かんだのがこれだった。
鈴木のリングやらせんの方が一般受けするかなと思いながら
これ以外を紹介する気にならなかった。
大切な本なので必ず取っておいたはずと本棚を探したのだが
どうしても見つからない。
Amazonで買おうとするとすごく高い。
今の文庫本は600円を超すのか??
とりあえず図書館で借りて読んでみた。
ありがたいことに、最初に読んだ本と同じ装丁だった。
内容は、20代に読んだ時とは印象が違う。
しかし最後の一文
そのシーンは未だに映画のように私の心にこびりついている。
やはり今読み終えても同じだった。
※装丁を残したくてカラー写真にしました。